第1298回 改札をじっと見て、伏せして待つ 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1298回 改札をじっと見て、伏せして待つ

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 わが家の愛犬、名前はシルク、ペキニーズの男の子です(写真)。主人がペットショップに何度も出かけ、連れて帰ってきました。

 一目惚れして、2日目で手付金を払ってきたとか。3日目に行ったときに、生後3カ月くらい、腸のヘルニアがある、と言われたそうですが、気持ちは変わりませんでした。

 先代犬のシーズーを17歳で亡くし、自身も60歳を過ぎているし、犬好きの主人も犬を飼うのはあきらめていたようです。しかしじっと見ていると何か訴えかけてくるようなシルクが放っておけなくなったとか。

 ある日の夕方、私が仕事から帰って玄関に入ると、白い子が目に飛び込んできました。その子は尾っぽを振って、少し用心深そうな感じで近付いてきました。

 主人は、早くも部屋にドッグフードなどをセットしていました。私に内緒で買ってきていたのです。

 私は動物はもう飼わないと決めていたのに、その子犬があまりに可愛く、すぐにうちの子という気になって二人で名前を考えました。そしてつけたのが、誰もが納得する「シルク」という名前です。

 今ではヘルニアも治り、元気にすごしています。

 シルクは人や犬が大好きで、1歳のころから私の帰宅時間に合わせ、散歩をかねて駅まで迎えに来てくれます。私が電車から降りて出てくるのを改札のほうをじっと見て、伏せをして待っています。

 知らない人までがシルクを覚えてくれていて、「シルクちゃん、お迎えですか」と声をかけ、触っていってくれます。ある人は、「平成のハチ公やね」と笑っていました。そんなことがシルクにはうれしいみたいです。

 シルクは9歳になりましたが、いつまでも元気でいてほしいと思います。

(内藤裕子さん 大阪府/64歳/パート)

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(更新 2018/11/ 1 )


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