体を洗わなくてはならないが、必死の抵抗をされ、手足は傷だらけ。こちらもつい頭にきて、怒鳴りまくってひっぱたいてしまった。

 言うことを聞かず泣きわめく幼児に暴力を振るい、虐待で捕まる若い親を非難の目で見ていたが、やっていることに変わりはない。

 洗い終えてドライヤーで乾かし、風呂場のドアを開けると、マイは一目散に逃げていった。忸怩たる思いだけが残った。

 マイをケージで寝かせるのは諦めた。しかし、3日もすると、自分からケージに入って寝るようになった。鳴いた時に出してやるとトイレに行っている。雄2匹は夜中にトイレはしない。マイはトイレが近いだけだったのだろうか。

 は癒やしの天才であり、教育者の素質もあるらしい。この年で教えられるとは情けない限りだ。

 マイはその後も変わりなく接してくれる。有り難い。

(森 隆政さん 栃木県/65歳/無職)

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