若い頃に毎日2時間散歩をし、よく運動したおかげでしょうか、ヨークシャーテリアのノエル(写真、雄)は、16歳を迎えました。人間同様、昔と同じようにとはいきませんが、おじいちゃん犬なりに毎日元気に過ごしています。
 ただ、目が見えなくなったようで、窓に気付かずに激突したり、椅子の足につまずいて尻をついたりしています。
 耳も聞こえなくなったようで、以前は雷が怖くて震えていましたが、平気な顔で寝ています。
 でも、散歩から帰るとご飯がもらえることは覚えていて、散歩を早々に切り上げ、一目散にご飯の場所へ向かうことも。食べ終わった後はその場にとどまり、追加のおやつがもらえるのを待っています。
 私たちがご飯を食べていると、よく自分も食べたいと催促したものですが、最近は気付かないことが多くなりました。でも、時々は私たちの近くに寄ってきて、「ご飯食べたい!」と言わんばかりに、か細い声で「フンフン」と催促します。
 放っておくとその場で小さく足踏みを始め、一生懸命助走をつけた後に、私たちの足を突っつきます。その後は体力を使い果たしてしまうらしく、その場にペタッと座り込みます。
 夜は大体8時に寝ます。時間がわかるようで、8時が近づくとソワソワし始めます。廊下を歩いては私たちを振り返り、また少し歩いては振り返り、早くベッドに連れていってほしいなあ、という顔をします。
 2階にあるノエル用のベッドに抱えて連れていくと、すぐにコテンッと横になり、グウグウいびきをかいて翌朝までぐっすり寝ます。
 おじいちゃんになっても、食欲旺盛、睡眠も十分で、12月の17歳のお誕生日も無事に迎えることができるのでは。

(藤巻領子さん 東京都/68歳/主婦)

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