第1139回 “電車犬”の騒ぎ、道の中ほどで眺めつつ… 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1139回 “電車犬”の騒ぎ、道の中ほどで眺めつつ…

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 わが家は駅の近くにありますが、家の前の通りは車も少なく、犬の散歩コースのひとつです。わが家の猫の「そぼろ」(写真、14歳、雌)も通りの中ほどでくつろいで、時々車を止めております(道交法違反ではあります)。
 で、この通りがなかなかにおもしろい。
 夏休みになると前のお宅の木に、セミ捕り3兄弟が毎日、網を持って仕事のように通います。
 そして、季節を問わず通るのが“電車わんちゃん”です。その彼がかなり愉快。電車マニアらしく、いわば犬の鉄男さんです。耳の垂れた白黒ぶちの大きな犬で、声も太く大きいのです。いつも鼻息荒くお通りなので、すぐにわかります。
 あ、来た来た! 年配のご夫婦が引き綱を持っておられます。このお三方に遭遇する幸運に恵まれると、なんとも楽しい!
 電車が通ると、さあ大変、天下の一大事!!であります。
 駅に向かって減速する下り線を見るときは、しっぽ振りふり、なんとなく落ち着かない様子で、お尻を少し持ち上げたり座ったり。それでもまだまだ静かに構えております。引き綱もゆるくたれております。
 さあて、いよいよ入れ違いに、加速しながら高架を上りがすべっていきます。
 するとお父さんを引っ張り、ワオン、ガオン、グエン、ゼーゼー、グホッ(首輪がきつくなってむせる音)、キャン、ギャン、グエン、ゼーゼー、グホッ。
 加速する電車に向かって大騒ぎです。そのやかましいこと、あばれること!
 頭上を上り電車が通り過ぎるとほぼ同時、魔法が解けるように、ぴたっと騒ぎは収まります。
 あはは! いやはや、なんとも。かなりの手だれのパフォーマーであります。
 それをわが家の猫も通りの中ほどで眺めております。

(今井七重さん 愛知県/67歳/自営業)

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(更新 2015/8/20 )


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