第1138回 息子の帰り待ち続けるおじさん猫 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

第1138回 息子の帰り待ち続けるおじさん猫

バックナンバー

このエントリーをはてなブックマークに追加

 ニャー(写真)です。たぶん7歳くらいのおどっつぁん(おじさん)猫です。
 息子の友達が河原に捨てられていた赤ちゃん猫を拾い、息子が飼うことになったとか。
 去年の3月、一人暮らしの息子が住まいを変えることになり、どうか飼ってほしいと懇願してきました。
 前年6月に愛猫ナナを20歳7カ月で看取り、まだ悲しみから立ち直れずにいた私は、しぶしぶ引き受けました。
 3月末の大雨の日、ニャーは息子の首に両手をからめて連れてこられました。ウォー、ウォーと大きな声で鳴きながら。大きな体を息子に必死にからませて、離れるのは絶対にイヤッ!ウォッ、ウォッ!
 私と夫はその姿に涙が止まりませんでした。今でも思い出すと涙が出ます。
 無理やり私がニャーを抱き上げ、「大丈夫、大丈夫。こわくないからね~」と長いこと言い続け、なで続けました。
 東日本大震災のとき、4日間、息子はマンションに帰れませんでした。ニャーはその間、段ボールを食べて生きていたそうです。
 そんな不憫さもあり、今は過保護100%です。
 ニャーは家の外には全く関心がないのに、玄関のピンポンにはどこにいても吹っ飛んで行きます。たぶん、息子の帰りだけをひたすら待ち続け、物音などの気配に敏感になったのでしょう。
 本当に表情豊かな良い猫(岩合光昭さん風に)です。
 最後に「ニャーの歌」を披露します(メロディーは「一年生になったら」のパクリです。ごめんなさい)。
①ネコ学校があったら
 ネコ学校があったら
 ニャー君1番なれるかな
②ネコ学校の1番は
 ネコ学校の1番は
 ネコ学校の級長さん
 バカな飼い主とお笑いください。

(上村あき子さん 宮城県/64歳/会社員)

【原稿募集中!】
「犬ばか猫ばかペットばか」では、みなさまからの原稿をお待ちしております。
原稿は800文字程度で、ペットのお写真を添付のうえ、下記メールアドレスまでご送付下さい。
必ず名前、住所、年齢、職業、電話番号のご記入をお願い致します。

尚、掲載は本コーナーと「週刊朝日」の誌面となります。謝礼は6千円。
mypet@asahi.com
※著作権は本社に帰属します


(更新 2015/8/13 )


バックナンバー

コラム一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事
あわせて読みたい あわせて読みたい