第1112回 お互い病の身、共に生きましょう、ふゆ 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1112回 お互い病の身、共に生きましょう、ふゆ

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 5年前に「孫のお古のベビーカーでお散歩するふゆ」として掲載されたダックスフントのふゆ(18歳、写真)です。もうすっかりおばあちゃんわんこになり、目の周りが真っ白になりました。耳は遠く、目も白内障です。さらに、検査したら腎臓が悪くなっていて、心臓も肥大。それからずっとお薬を飲んでいます。
 最近では食欲のない日もあり、寝ていることが多いのですが、ヨロヨロした足取りで私を捜し、見つけると安心してまた寝床に入っていきます。おもらしも半分くらいしますが、頑張ってトイレシートに向かう姿には感心してしまいます。
 おばあちゃんわんこでも私の心の中ではまだ赤ちゃんのままなのです。
 実は飼い主の私も昨年、難病の一つとされる線維筋痛症と診断されました。全身が痛く、特に下半身に刺すような痛みが広がって、家の中を歩くのがやっとになってしまいました。
 痛いので、ふゆに目薬をさしてやったり、ブラッシングしてやったりすることが満足にできず、つらいです。でも、最後まで悔いなく世話することを心の支えに、痛みに耐えています。
 お互いに病気の身になってしまい、ふゆの足取りが自分のものと重なり、涙あふれる毎日です。私の病気にはクーラーがよくないのですが、昨夏はふゆのため一日中つけっ放しでした。
 ふゆは18年間、私から片時も離れたことがなく、私も何か満たされない気持ちをふゆに注いでいたのかもしれません。
 これからふゆの残された時間を大切にして一日を過ごしていきたいと思います。できることなら、私の病気を治し、ふゆが寝たきりになっても、またお古のベビーカーに乗せて5年前の散歩コースをたどり、外の空気を吸わせてやりたい。それが今の一番の願いです。

(藤田みち子さん 神奈川県/64歳/主婦)

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(更新 2015/2/ 5 )


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