8月に19歳になったりんちゃん(写真右、雌)の目標は20歳の成人式。
 19年前、先住ぴーちゃんのお友達になればと迎えたのだが、こんなに長生きしてくれるとは……。
 半年お姉ちゃんのぴーちゃんは、気が強くて食いしん坊だった。りんちゃんは物おじせずに、ペロペロなめるサービス作戦で取り入って、食べ物で争うことはしなかった。何をやるにもず~っと2猫一緒だった。・
 りんちゃんが10歳の時、突然、生後2カ月の新入り子猫がやってきた。
 こーちゃん(同左、雌、9歳)と名付けられた子猫は甘えたい盛り。気の強いぴーちゃんには「来るな!」と威嚇されて近寄れず、優しくペロペロ世話してくれるりんちゃんを追い掛け回して甘えていた。
 が、問題は子猫に噛み癖があったこと。りんちゃんは動くたびにアキレス腱に噛みつかれたが、泣きながらも子猫を立派に育てた。
 15歳になろうという時、またまた別の雌の子猫、ふぅちゃんがやってきた。
「私をいくつだと思っているの! 自分のことで精いっぱいだし、育児はもうやりたくない!」と飼い主に文句を言いつつも、やっぱり優しいりんちゃんにふぅちゃんが甘えるし、りんちゃんもペロペロサービスが大好きなので、ついつい世話を焼くことに……。
 今わが家にいるのは、りんちゃんとこーちゃんの2猫。最近のりんちゃんは、朝5時前に家族みんなを起こし、トイレの掃除やご飯の支度、水の交換などを飼い主に指示する。
 お客さんが来れば接待もするし、修理屋さんの仕事チェックも怠らない。宅配のクロネコさんが来れば、シロネコなのに応対もする。
 わが家は、もはやりんちゃんでもっているようなもの。どうぞ20歳といわず何歳までも長生きしてね。

(高橋まり子さん 神奈川県/53歳/ガイドヘルパー)

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