- コラム・小説
- 記事
私の名前はムーンドッグ。オーストラリアンシェパードとハスキーの血を引く、18歳のレディーです。サンタフェ(日本人にも有名ですね)で生まれ、2歳5カ月までそこに住んでいました。
この写真は、私が18歳と半年になった今年の5月に両親が撮ってくれたものです。よーく気をつけて見てください。私には下あごが半分ありません。
6年以上前に進行性のがんに侵され、半分を切り取る大手術を経験しました。手術の3日後に傷口が開き、骨と肉がむき出しになりましたが、大好きな獣医さんの治療で事なきを得ました。
以来、私の舌は収まるべき場所を失い、ご覧のように垂れている状態が普通になってしまいました。飲食に多少の不便はありますが、6年以上も元気に暮らしています。
でも、実はそれだけではありません。3年前には脾臓の全摘手術も受けているのです。その時は脾臓破裂で2晩、緊急病院のお世話になり、輸血を受けて外科病院に搬送されました。外科の先生は「最善を尽くしますが、年齢が年齢だけに命の保証はできません」とおっしゃったそうです。
それから3年。毎朝、林の中を散歩し、思いっきり走り回って両親を喜ばせていました。とっても元気で、これなら20歳の誕生日も夢ではないと思っていた矢先の今年4月、リンパ肉腫の宣告を受けました。
生活の質を落とさず長生きしてほしいという両親と大好きな獣医さんの希望で、私は今、抗がん剤治療を受けています。
体調の良い日もあれば悪い日もありますが、今まで食べたことのないおいしいおやつをもらえるので、不幸中の幸いと、くよくよせずに、できるだけ長く両親のそばにいたいと思っているこのごろです。
あわせて読みたい
別の視点で考える
特集をすべて見る
この人と一緒に考える
コラムをすべて見る
カテゴリから探す
-
ニュース
-
教育
-
エンタメ
-
スポーツ
-
ヘルス
-
ビジネス