第54回 吉本興業と横山やすしさんに学んだこと
新年を迎えたと思ったら、はやもう3月。 月日がたつのは早い。 この連載を始めたのは昨年の2月で、もう1年以上が経つ。残念なことに、今回が最終回。 最終回、古巣の吉本興業と横山やすしさんのことについて書きたい。 早いもので、横山やすしさんが亡くなって今年でちょうど20年になる。 1984年の春、わた...
新年を迎えたと思ったら、はやもう3月。 月日がたつのは早い。 この連載を始めたのは昨年の2月で、もう1年以上が経つ。残念なことに、今回が最終回。 最終回、古巣の吉本興業と横山やすしさんのことについて書きたい。 早いもので、横山やすしさんが亡くなって今年でちょうど20年になる。 1984年の春、わた...
結婚する時は、あんなに愛を誓い合ったのに、人生はいろんなことが起きる。 愛が冷めることもあれば、新しい人を好きになることもある。 そうなったら、別居という選択肢もある。 その別居もさまざまな理由がある。 20代、30代の別居と50代の別居の理由はけっこう違ったりする。 わたしの知り合いの男性。彼は...
「最近、ボクササイズが人気」という記事を読んだ。「ボクササイズ」とは、ボクシングのハードな動きを取り入れたエクササイズのこと。 別に戦うわけではない。運動のひとつ。 アイドルや女優がはまっているという話を聞いて、なんとなく気になっていた。 でも、行く勇気はなかった。 そんなある日、30代の仕事仲間の...
できれば、人に嫌われたくない。「うっとうしい」と思われたくない。 そして、わたしは、やっぱり、若い子たちにも好かれていたい。 いつまでも可愛い、おばちゃん、おばあさんでいたい。だから、「どうすれば嫌われないか」「どんな人がうっとうしいと思われるのか」 けっこう研究している。 そして、意外とこれがツ...
考えたら、わたしの人生、いつも何かに追われている気がする。 子どもの頃は、宿題、テスト、習い事、後片付けにお手伝いに追われていた。「早くしなさい」「まだ、できてないの?」 と、いつも母や父に責められてきた。 しかも、わたしは、勉強嫌いだったし、人の話を聴いていないし、何をやるのも遅かった。 だから...
わたしの祖父母は、孫や父母のために、あるだけお金を使った。 それだけでなく、自分が欲しいものも、ちゃんと買っていた。 そんな祖父母の口癖は、「葬式代だけは、ちゃんと残している」「生きているうちに誰かのために使ったら『ありがとう』って、言ってもらえるけれど、死んで残していても、『ありがとう』って言っ...
貧乏性なわたしは、昔っから、すぐにスケジュールを埋めてしまう。 それどころか吉本興業のマネージャー時代、タレントのスケジュールもすぐに埋めていた。 芸人さんたちも、「忙しくていいわ」と喜んでくれるし、売上にもなるし、忙しいのは良いことだと思っていた。 そんなある日、上司に言われた。「スケジュールを...
わたしの著書に「よけいな一言ハンドブック」(中経の文庫/KADOKAWA)がある。意外とこれが売れている。 そして、わたしの仲間は、「大谷さん、これ、自分のために書いたの?」と、ツッコミを入れてくる。 ほんま、その通りかもしれない。 わたしも、悪気はないけれど、よけいな一言が多い。 言ってから反省...
「研修などで、仕事の目標設定の大切さを説くし、『やりたい仕事を考えなさいと』『やりたいことは何かを考えなさい』と言ったりするけれど、人生の中でやりたいことリストとかあまり作らないよね」 と、講師仲間の男性が言った。 たしかにそうかもしれない。「人生で何をするか」そんなことをじっくりと考えていなかった...
ある時、うちの母がわたしの弟である長男たち家族に言ったらしい。「あんまり、関わってうっとうしがられるのはイヤだから、できるだけあんたたちに関わらないようにするね」 それを聞いた長男は、母を怒った。「関わるから家族になるわけで、関わっていたら、お互いイヤなこともあるかもしれないけれど、そうやって、家...