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第53回 別れる理由はそれぞれでいい文・大谷由里子 |

結婚する時は、あんなに愛を誓い合ったのに、人生はいろんなことが起きる。
愛が冷めることもあれば、新しい人を好きになることもある。
そうなったら、別居という選択肢もある。
その別居もさまざまな理由がある。
20代、30代の別居と50代の別居の理由はけっこう違ったりする。
わたしの知り合いの男性。彼は20代前半で結婚して、子どももできた。
幸せな家庭を彼は築いていたつもりだった。
でも、仕事が忙しくなった。
毎日夜中に帰って、休みもぐったり。
妻が「どこかに行こう」と言っても、「今度」とごまかしていた。
妻が子どもを連れて実家に帰ることが増えた。
仕事に没頭できると、あまり気にもしていなかった。
だんだん嫁が帰ってこなくなって、なんとなく別居状態。
そんなある日、「別れて」と、妻から言われた。
実家に帰っているうちに、昔の彼と付き合うようになったらしい。
このパターンで別居になるケースは、若い世代に多い。
あるいは、30代くらいだと、子どもと母親がべったりのケース。
受験に塾に習い事。子どもたちがそこそこ成長すると、旅行も自分の母親や子ども、子どものママ友たちで行く。
家に帰ってもママ友たちが来ていて、夫の居場所がない。
そのうち理由をつけて、夫が実家によく行くようになる。
夫も嫁よりも自分の母親のほうがラク。
なんとなく別居のような感じになる。
(更新 2016/2/24 )

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プロフィール
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大谷由里子(おおたに・ゆりこ) 1963年奈良県生まれ。京都ノートルダム女子大学を卒業後、吉本興業に入社。故・横山やすし氏のマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし注目を集める。2003年、研修会社の志縁塾を設立。「笑い」を取り入れた「人材育成研修」は、NHKスペシャルなど多くのメディアで話題となっている。 現在は、年間300を超える講演・研修をプロデュース中。主な著書に『仕事で大事なルールは吉本興業で学んだ』(こう書房)、『はじめて講師を頼まれたら読む本』(中経出版)など多数。 |