「ぜったい、あの人、うまく行ってないですよ」
では、どんな人が好かれるか。
やっぱり、聞き上手。褒め上手。
同じ講師メンバーでも、彼女たちに人気のある講師はこんな話をする。
「ほんま、いつ見ても、君たち元気で可愛いね」
「最近、なんか大学でおもしろいことがあった?」
彼女たちは、とっても楽しそうに彼と話す。
そんな彼の会話は、海外の話や、自分が出会ったおもしろい人の話だったり、美味しい店の話だったりする。説教はしない。
彼女たちからみると、彼は人生がうまく行っている人に見えるらしい。
実際、彼の人生は今のところうまく行っている。
彼女たちは会話以外でも、よく見ている。
「千円札を細かく折って財布にいれているおじさんはイヤ」
「◯◯さんは、支払いの時、アメックスのゴールドカードだった」
「△△さんは、いつも新品のお札で支払うよね」
彼女たちの話を聴いていると、わたしたちの周囲の人で、誰がうまくいっていて、誰がうまくいってないかがわかる。
それだけじゃなくて、わたしに見せる姿と、女子大生に見せる姿が違うのもわかる。
人の裏表がわかるのだ。
しかも彼女たちは、しっかり見ていて、それをわたしに報告してくれる。
そして、わたしも思う。
彼女たちに、
「大谷さんって、せこいですよ」
「言ってることとやってることが違うんです」
と、言われないようにしなきゃ……と。
わたしには、彼女たちの会話がとっても刺激になっている。