ギリギリに動くから、モタモタしている人に腹が立つ。

 タクシーがすぐに捕まらないだけでイライラする。

 でも、時間に余裕があれば、イライラしない。

 タクシーが捕まらなくても、「バスで行こうかなあ」という選択肢もできるし、タクシーを呼んでもらって待つこともできる。

 空港のカウンターでも、余裕があると、「ありがとう」のひと言が言える。すると、笑顔が返ってくる。

 何よりも、おしゃれなカフェを見つけたら、「時間があるし、ちょっとお茶して行こう」

 という気分にもなるし。

 そんな時こそ、原稿のアイデアが生まれたりする。

 取引先の会社のロビーに早めに着くと、ネットサーフィンなどをしていると、

「こんなホテルあったんだ」

「こんなレストランがあるんだ」

 と、ステキな発見があったりする。

 余裕を持って行動するためには、やっぱり、早起きは必要。

 たぶん、ここがなかなか超えられない人も多いかも。わたしも朝はそんなに得意じゃない。

 だから、起きたらすぐにお風呂に入るようにしている。

 お風呂に入るまでがつらいけれど、入ると目が覚める。

 余裕を持って行動するようにすると、自然と「ありがとう」の言葉が増える。

「ありがとう」が増えると、やっぱり、人が寄ってくる。

 人が大切にしてくれる。

 それが実感できると、ごきげん度が増す。

「余裕」は、「ごきげん」の素かもしれない。

 もうひとつ、「余裕を持って行動する」のためにわたしがやっていること。

 仕事は、1割でも2割でもいいから、やれる時にやる。

 手をつけるまでは、めんどくさくても、手をつけると心の余裕がまったく違ってくる。

「ごきげん」の循環を作りたい。

 そして、誰とでも楽しく生きたい。