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第21回 「まいっか」と言ってみる

文・大谷由里子

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マンガ/上大岡トメ

マンガ/上大岡トメ

 けれども、最近、わたしなりにすべて解決するひと言が見つかった。それが、

「まっ、いいか」。

 いろんな人が無責任に、いろんなイライラする情報をくれることもある。

「大谷さんがお世話していた◯◯さん、大谷さんのこと、『口ばっかり』なんて言ってたよ」

 そのたびにわたしは言う。

「まあ、いいやん!」

 意外とこの言葉を言うだけで、スッキリする。

 また、世の中には、心底ひどいことをしておいて、コロッと忘れたように、いいことばかり言ってくる人もたくさんいる。

 かつては、

「ほんまに、わたしもどうなってもいいから、あいつだけは許せない。ぜったい、返り討ちにしてやる」

 くらいに思っていたけれど、今なら、そんな人に出会っても、

「まっ、いいか」

 と、言ってみる。

 これで、わたしは、スっとする。

 このミラクルワードを見つけたことがわたしの心を軽くした。

 必死でがんばっていた時のわたしは、

「まっ、いいか」

 は、究極の妥協の言葉で、そんな言葉を使うことを許せなかった。

 それどころか、本気の人間は、この言葉を使うべきじゃないと思っていた。

 だけど、意外と使ってみると楽しくなることに気づいた。

 ただし、妥協で使うんじゃない。緩和剤だと思って使っている。

 腹たった時、悲しい時、つらい時、自分を緩和するために「まっ、いいか」を使う。

 人に対してネガティブにならないために使ってみる。


(更新 2015/7/ 7 )


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プロフィール

大谷由里子(おおたに・ゆりこ)

 1963年奈良県生まれ。京都ノートルダム女子大学を卒業後、吉本興業に入社。故・横山やすし氏のマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし注目を集める。2003年、研修会社の志縁塾を設立。「笑い」を取り入れた「人材育成研修」は、NHKスペシャルなど多くのメディアで話題となっている。 現在は、年間300を超える講演・研修をプロデュース中。主な著書に『仕事で大事なルールは吉本興業で学んだ』(こう書房)、『はじめて講師を頼まれたら読む本』(中経出版)など多数。

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