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第17回 自分がワクワクする瞬間を探そう

文・大谷由里子

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マンガ/上大岡トメ

マンガ/上大岡トメ

 わたしの友人に人気脚本家の旺季しずかさんがいる。彼女は、今では人気脚本家だけれど、若い時には女優を目指していた。

 その頃の彼女は、貧乏のどん底だった。

 とにかく、一円でも安いものを探していた。

 だから、喫茶店に行っても、とにかく、メニューの中でいちばん安いものを探す毎日だった。

 そんなある日、彼女は、気づいた。

「わたし、何もワクワクしていない。ワクワクしていない自分に魅力があるはずがない……」

 それからは、無理してでも、何がワクワクするのか、「ワクワクにこだわる」ことを心がけた。喫茶店に行っても、

「何を頼めばワクワクするかなあ」と、ワクワクするものを注文するようにした。

 ワクワクを探し出すと、人生が楽しくなってきた。

 人生が楽しくなると、仕事が入りだしたらしい。

 また、わたしの友人のスタイリストの女性が言った。

「ワードローブは、ワクワクするものでないとダメ」

 この言葉、考えさせられた。

 わたし、ワクワクしながら、タンスを開けているだろうか?

 なんとなく荷物が溜まっている。

 これじゃ、ワクワクするはずもない。

 ちょっと、反省。

 何もかもワクワクするようにできたら理想だけれど、なかなか、その域まで達することはできない。

 でも、一日、ひとつ、ふたつは、ワクワクできるようにしておきたい。

 ワクワクしない人生なんて、やっぱり寂しい。

 何がワクワクするだろう。

 どうすれば、もっとワクワクできるだろう。

 いろいろ考えてみた。

 そして、自分で自分に気づいた。

「わたし、飛行機に乗るとワクワクする」

 つまり、遠いところに行くのが好きだった。

 いつもと違う場所に行くことが好きだった。

 そして、飛行機の飛び立つ瞬間が大好き。

「ひとっ飛び」で昔なら一生行けなかった場所に行けるのが、わたしにとっては、最高。

 だから、遠くから仕事の依頼が来ると、めちゃめちゃ嬉しい。

 お金じゃなく、行きたくなる。

 離島も好き、海外も好き。

 そんな自分に気づいた。

 もちろん、人によって、ワクワクするものは違う。


(更新 2015/6/ 9 )


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プロフィール

大谷由里子(おおたに・ゆりこ)

 1963年奈良県生まれ。京都ノートルダム女子大学を卒業後、吉本興業に入社。故・横山やすし氏のマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし注目を集める。2003年、研修会社の志縁塾を設立。「笑い」を取り入れた「人材育成研修」は、NHKスペシャルなど多くのメディアで話題となっている。 現在は、年間300を超える講演・研修をプロデュース中。主な著書に『仕事で大事なルールは吉本興業で学んだ』(こう書房)、『はじめて講師を頼まれたら読む本』(中経出版)など多数。

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