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『仮面ライダーフォーゼ』、この前の日曜日、8月26日に無事に一年間の放送を終了しました。
最初に東映の塚田英明プロデューサーから連絡をもらったのが、一昨年の12月ですから、この作品に関わってから1年9ヶ月がたったことになります。
勤めていた出版社を辞めて、最初にやろうとしていた仕事を諸般の事情で降板し、「さあ、会社を辞めたはいいけど、いきなり暇になったぞ。困ったぞ」と思っているところにきた連絡でした。
でも、物書き専業になったところでこれだけの大きな仕事をやることができたことは、本当にありがたかったですね。
一年のシリーズのシナリオなんて、会社を辞めたからできたわけですが、辞める前から来ていた話ではなかった。こういうタイミングの絶妙さを思うと、自分は仕事運にめぐまれているなと思います。
最初に打合せに行った時には唖然としました。
昭和の番長漫画を彷彿とさせる主人公の性格設定。仮面ライダーとは思えない奇抜なデザイン、「学園」と「宇宙」という二つのテーマを一つにする。高校生なので部活で変身ヒーローをサポートするという仮面ライダー部というアイディア。すべてが挑戦的でした。
正直、内心、もう少し安全パイな企画だったらいいのにと最初は思いました。ですが、長いシリーズをマンネリに陥らずに続けて行くには、こういう刺激的な作品があったほうがいいだろう。むしろ、こんな挑戦的な企画だから門外漢である自分が呼ばれたのかもしれないと思い、気を引き締め直して、打合せにも取り組みました。
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