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この夏は「ヒーロー・アクション映画」が熱い!

文・中島かずき

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仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』の完成披露試写に行ってきました。
 
 フォーゼ関係の試写会で丸の内東映にくるのもこれで三回目。
 主演の福士蒼汰くんや共演の清水富美加さん、高橋龍輝くんら登壇者の挨拶も慣れたものでした。
 去年の冬の映画『MOVIE大戦MEGAMAX』で、最初に登壇した時は、がちがちに緊張していて、「がんばれ」と客席で手に汗握っていたのですが、あれからわずか半年ちょっとでずいぶんと落ち着いたものです。『フォーゼ』は仮面ライダー生誕40周年記念作品ということで、イベントなども普段よりは多かったのかもしれませんが、その分場数をこなしてきたことも大きいのでしょうね。

 映画の内容も一年間の集大成として臨んだ作品。
 本当なら一時間半はありそうな脚本だったのですが、そこは坂本浩一監督。ギュッと詰めてみごと一時間強に納めています。
 前回の『MOVIE大戦MEGAMAX』の時もそうだったのですが、打合せから「そんなに入るのかな」と思えるほどアイディアを出し、脚本を書いた時にも「これ、長いですよね」とおずおずと提出し、撮影も予定時間よりもかなり長く撮っているにも関わらず、編集で予定時間におさめる。それも脚本で書かれたシーンは殆どカットされていないのです。
 もちろん台詞のやりとりなどはつままれているのですが、それでも見ている分には気にならないように自然に流れている。
 テレビ本編も含めて、毎回感心してしまいます。坂本さんの作品は、テンポもよくアクションのアイディアも面白いのですが、この編集力が一番の坂本マジックです。

 今回は若いキャスト全員がアクションに挑戦しています。テレビシリーズとはひと味違うアクション映画の体裁でありながら、クライマックスでは一年間続けてきた「学園モノとしての仮面ライダー」としてもキチッと結実できたと思います。
 8月4日から全国東映系で上映されますので、是非足をお運び下さい。

 試写会が終わり、近くの席で見ていた福士くんや坂本監督、塚田プロデューサーと挨拶をしました。みんな映画の出来に満足しているようです。もちろん僕もですが。
 もっとゆっくり感想を語り合いたいところでしたが、次の予定がありそそくさと銀座をあとにしました。

 そこから新宿のロフトプラスワンに駆け込みました。
 アメコミ翻訳家の柳 亨英さんとイラストレーターのコヤマシゲトさんが行っている『映画「アベンジャーズ」支援トークショー』にシークレットゲストとして呼ばれていたのです。
 ゲストはアニメ監督の今石洋之さん。本当は最初から参加する予定だったのですが、『フォーゼ』の完成披露試写と重なってしまったため、そちらが終わり次第駆けつけるという形になりました。
 ロフトプラスワンは、『天元突破グレンラガン』のイベントでも何度も出演した場所。コヤマさんも今石さんも『グレンラガン』で一緒に仕事をした身ということもあり、懐かしさが倍増でした。
 映画『アベンジャーズ』をアメコミ好きの視点から語るという趣旨だったのですが、まだ上映前なので何を喋ってもネタバレになりそうでなかなか難しかったですね。
 結局いつもの与太話に終始してしまった気もしたのですが、久しぶりのトークイベントは楽しかったです。

 そういえば『アベンジャーズ』に関しては、今発売中の「キネマ旬報」に、僕と今石さん、樋口真嗣さんの鼎談が載っています。こちらもよろしければご覧下さい。但し、ネタバレ具合が容赦ないので、気になる方は観たあとにどうぞ。
『アベンジャーズ』もとてもよく出来たヒーロー集結アクション映画でした。でも、この作品、『フォーゼ』の翌週公開なんですよね。
 どちらの作品もヒットするように切に願っています。


(更新 2012/7/26 )


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プロフィール

中島 かずき(なかしま・かずき)

 劇作家、脚本家。福岡県出身。1985年より劇団☆新感線の座付き作家に。「阿修羅城の瞳」「髑髏城の七人」などの物語性を重視したエンターテイメント時代活劇"いのうえ歌舞伎"を多く生み出す。「アテルイ」で第47回岸田國士戯曲賞受賞。コミック原作や、アニメ「天元突破グレンラガン」(07、09)脚本・シリーズ構成、「仮面ライダーフォーゼ」(11)メイン脚本など幅広く活躍。脚本を手がけた「真田十勇士」(演出:宮田慶子、主演:上川隆也)が8月から上演される

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