寂しくも懐かしい少年期を過ごした炭鉱町

2011/05/12 17:52

 ゴールデンウイークは、福岡に帰省していました。
 法事だったので、親戚が一堂に会します。子供の頃一緒に過ごしたいとこと久しぶりに会い、「庭の柿の木がなくなったね」とか「昔住んでいた炭住は、全部綺麗な団地になったね」とか、つい昔を懐かしみます。
 
 僕の故郷は炭坑町でした。いとこが住んでいた炭住というのは炭坑住宅の略称で、炭坑労働者が住む長屋のことです。これが軒を連ねて並んでいた。
 1960年代初めまではとても栄えたのですが、それ以降は人口が減る一方です。それでも僕が物心ついた頃はまだ栄えた名残があった。
 映画館も市内に四つくらいありました。
 駅前のアーケード商店街もにぎやかだった。
 それが、今では開いてる店の方が珍しい。シャッター商店街の見本です。
 町にあった最後の本屋もとうとう閉じてしまった。
 最後の映画館はバスターミナルの二階にあったのですが、今では上に上がる階段は閉鎖され、ターミナル自体寂しいものです。夜九時をすぎるとタクシーもいない。
 どうしても「昔はにぎやかだったね」という話になりました。
「とうとう町に行くバスが一時間に一本になったよ」と、母が言います。
 昔は、15分に一本くらいあった町へのバスが、そんなに減ってしまった。歩くと30分くらいなので、元気があれば歩く方が早かったりする。
 田舎は車がないとダメですね。僕は運転免許を持っていないので、田舎に帰るとほんとに何の役にも立たない人間以下の気分になります。

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