異国情緒あふれるスペイン旅行記 |AERA dot. (アエラドット)

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異国情緒あふれるスペイン旅行記

文・中島かずき

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 前回のことですが、この連載と押切もえさんの話題が微妙にクロスしていて面白かったですね。

『日々、萌え』のタイトルが「スペイン行きたいけど、○○とは行かない!」で、その上の僕の方が「スペインで休暇を満喫」。なにかの嫌がらせのようですよね。こんな偶然もあるんだなあ。

 せっかくですので、もえさんにスペインの面白さを伝えるためにも、写真も入れて、前回書き残したスペインの話をもう少し続けます。

 到着した次の日に、ドン・キホーテの小説のモデルになった風車というのを観に行ったのですが、とにかくそこに行くまでが何もない。

 赤茶けた大地がずうっと続く。たまに緑が見えると思ったら、それはオリーブの木。
 延々と続く荒野の中にいきなり風車が立っているのですね。
 なんだか、ドン・キホーテが巨人と間違えて突っかかっていくのも分かる気がしましたよ。まわりにあまりにもなにもないから、そうでもしないと気が紛れない。ま、小説の中の話ですが。


 前回も書きましたが、コルドバの聖マリア大聖堂の中の写真です。
 森のように柱が立っているのが、普通のキリスト教の教会とは全く異なる風景です。赤と白のアーチはモスクの時の名残ですね。それとゴシックやルネサンス様式が混在しているのはなんとも不思議な光景です。


 ジブラルタルに向かう途中、天気だった空が急にかき曇り太陽が覆われました。多分、アフリカの砂漠から飛んできた砂ではないでしょうか。日本で言うところの黄砂みたいなものですね。真ん中のオレンジ色の輝きが太陽ですが、砂のカーテンに隠されてる。こういうのを見ると、アフリカ大陸との距離の近さを感じます。


 ジブラルタルはイギリス領なので、国境を越える時にパスポートチェックがあります。 以前、スイスからイタリアに鉄道で入った時も、ドイツからオーストリアにバスで入った時もパスポートチェックはなかったのですが、同じEU圏内とはいえ、ここは特別なようです。
 イギリスの軍事的な拠点としても重要な場所だし、スペインとの関係も微妙なので、そういうことになっているのでしょうか。
 もう一つ特殊なのは、ここは滑走路を突っ切って道路があることです。下の写真の人や車が通っているところ、実は滑走路なのですね。飛行機の離着陸時は踏切のように通行止めになる。普段はかなり待たされることもあるとか。この日は、たまたま低い雲がかかって空港が閉鎖されていたために、スムースに移動出来ました。


 バルセロナのサグラダ・ファミリアは、思っていた以上に工事中でした。
 外側にもクレーンがありますが、一歩中に入ると、ドリルやハンマーの音が響き渡って、まさに工事現場。
 でもガウディのデザインの柱が、今、まさに作られているという光景はわくわくします。


 完成すれば、現在ある四本の塔よりももっと高い塔が中心に出来、そこにはライトが仕込まれた十字架をつけられる予定だとか。
 今の進行状況でうまくいけば、2024年頃完成予定だそうです。それなら、生きてる間に完成したサグラダ・ファミリアが観に来られる。
 頼むよ、スペイン人。ぜひ予定通りに完成させてくれ。


 ガウディが建てた集合住宅であるカサ・ミラと個人住宅のカサ・バトリョ。それぞれ中まで入って見学してきました。
 写真も撮ってきたのですが、きりがないですし、この辺は日本でもいいガイドブックも出てますのでここでは外観と屋上を。
 まずカサ・ミラ。


 続いてカサ・バトリョ。


 時間があれば、郊外のダリ美術館やガウディの建築物なども見たかったのですが、さすがに無理でした。
 しかし改めて考えてみると、ピカソ、ダリ、ガウディという天才を三人も輩出しているのですから、スペインという国もすごいですね。 
 才能のある芸術家はたくさんいますが、この三人の突出した個性は、ちょっと比べる物がないと個人的には思います。


(更新 2010/10/ 8 )


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中島 かずき(なかしま・かずき)

 劇作家、脚本家。福岡県出身。1985年より劇団☆新感線の座付き作家に。「阿修羅城の瞳」「髑髏城の七人」などの物語性を重視したエンターテイメント時代活劇"いのうえ歌舞伎"を多く生み出す。「アテルイ」で第47回岸田國士戯曲賞受賞。コミック原作や、アニメ「天元突破グレンラガン」(07、09)脚本・シリーズ構成、「仮面ライダーフォーゼ」(11)メイン脚本など幅広く活躍。脚本を手がけた「真田十勇士」(演出:宮田慶子、主演:上川隆也)が8月から上演される

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