【Vol.4】アニメーション映画監督 細田 守/音楽監督 岩崎太整「映像の世界観をしっかり再現してくれるテレビ」
【Vol.3】声優 下野紘「圧倒的な画質とサウンドが作品の世界を余すことなく表現する」
【Vol.2】ビジョンクリエイター/監督 河森正治「アニメーションの細部にまで込められた思いを再現できるテレビ」
【Vol.1】ゲームプロデューサー 安田文彦「完成度の高い音と映像でゲームの世界観を表現しているテレビ」
さまざまなテーマの作品で日本のみならず世界中の観客を魅了し続けるアニメーション映画監督・細田 守氏。最新作『竜とそばかすの姫』で音楽監督を務めた作曲家・岩崎 太整氏とともに、BRAVIA XRの4K有機ELテレビXRJ-65A95Kで作品を見て感じた魅力をお聞きした。
最新作『竜とそばかすの姫』
──細田氏、岩崎氏は、アニメーション映画とどのように関わってこられたのだろうか。
細田氏:アニメーション映画は、暗い劇場の空間で、ものごとを体験するように見るのが醍醐味のひとつだと思います。僕は子どもの頃からすばらしい作品を体感し、劇場で過ごす時間が心を豊かにしてくれました。
アニメーションは現実ではありません。しかし、見ていると現実の風景よりも、現実であるかのように見えてくる瞬間があります。現実ではつかみどころのないことも、アニメーションなら強く体感できるのは面白いし、すばらしいメディアだと思っています。
岩崎氏:これまでアニメーションに関わる仕事はしてきたのですが、アニメーション映画に携わったのは今回が初めてです。僕も子どもの頃からアニメーションが大好きで、ずっと見ていました。
──2021年、日本だけではなく欧米諸国でも公開された『竜とそばかすの姫』。4月にはBlu-ray版が発売される。最新作はどのようなアニメーション映画だろうか。
細田氏:『竜とそばかすの姫』は描いている世界が広いのが大きな特徴です。50億人が参加する世界最大の仮想空間で繰り広げられる物語です。現実の世界各国を超越した、グローバルで巨大な仮想世界が実現したらどうなるのか、その中ではどう感じ、社会からどう受け入れられていくのか、これから先に訪れる未来を描いています。
そこに、人々を惹きつける要素として歌があり、歌姫に魅了されていくというスケールの大きな作品です。
岩崎氏:最初コンテを見たときは、当然音がないのですが、監督の求める感情が明確に伝わってきました。見ている側がどんな思いで曲を聴き終わるのか、までしっかりと書いてあり、彫刻家が石を見て、彫られた姿を想像するかのように、曲を作っていきました。
現実と仮想空間との関わり方が提示されるのがこの作品の大きな魅力です。実感を持って次に訪れる世界を見られるのがこの作品の面白いところです。
──BRAVIA XRで『竜とそばかすの姫』をお二人に見てもらった。まずはファーストインプレッションからお聞きする。
細田氏:僕はラッシュチェックやオンライン編集でも常に再現性の高い、高品位なマスターモニターで見てチェックしているのですが、このBRAVIA XRはマスターモニターの品位と変わらないぐらい美しいと感じました。まず、そこにびっくりしました。
岩崎氏:僕は自分の作業場では少し前のブラビアを使っているのですが、かなり印象が違いました。特に発色が作業場のブラビアとは違うと思いました。
音について強く感じたのは、センターの定位感です。テレビはステレオ再生なので、センター、つまり「真ん中」に配置してある音の輪郭が薄くなるんです。ですから、私たちはセンタースピーカーを設置してセリフや歌声を聞くのですが、このBRAVIA XRは、まるでセンタースピーカーがあるかのように聞こえてきます。
──認知特性プロセッサー「XR」を搭載するBRAVIA XRの画質についてはどう評価いただけただろうか。
細田氏:『竜とそばかすの姫』は大きな世界観を描いた映画で、シネマスコープの中ですごく細かいところまで作り込んで描いているのです。こうした細部は映画館の大スクリーンでなければ見えないと思っていました。ところが、BRAVIA XRは細かいところまで再現されているように思いました。再現性の高さに驚きました。
また、「黒」の階調の表現力がすごいですね。映画館は見る環境がそもそも暗いので、黒の階調が出やすいのですが、自宅でテレビで見るときは黒の階調が見えにくいので、映画を見るときに部屋を暗くして見たりしますよね。
しかしこのBRAVIA XRは明るい場所でも黒の階調がしっかり出ていて、奥行きを感じます。テレビの技術は、もう、ここまできているのだと驚きました。
もちろん黒だけでなく色彩表現やグラデーションもよいと思います。アニメーションは複雑なエフェクトを掛けているところが随所にあるのですが、こうしたシーンも忠実に再現していることが伝わってきます。
私たちの身近なところに、先端の技術がもうやってきているのですね。
岩崎氏:この部分を注視しているからそこを引き立てているのだなと分かってしまうのではなく、気づかせることなく美しく見せてくれるのもすごいですね。
細田氏:言われなければ分からないほど自然です。
──アニメーション映画の監督、音楽監督として、音質はどう感じられただろう。
細田氏:セリフや音楽が混じり合うことなく、迫力をクリアに伝えてくるのがすごいですね。ダビング時に聞いていた音そのものを思い出させてくれる感覚です。
岩崎氏:定位をしっかり出すのは相当難しいことだと思います。僕もダビング時に監督から指示を受けていたときの音を思い起こしました。
細田氏:とくにこのようなアクションシーンのある映画では、音数もかなり多いので、バランスをとるのも大変なのです。BRAVIA XRはたくさんの音が混じり合ってかき消されることなくクリアに聞こえてきます。フロントからしっかり音が出てくるので、定位感があり、作品に臨場感が加わります。アニメーション作品において音は非常に重要な要素です。だからこそ良質な環境で視聴したいですね。
──美しい映像と迫力のサウンドが一体になることでさらに臨場感が増す。BRAVIA XRからは臨場感が伝わっただろうか。
細田氏:美しい映像はもちろんのこと、音が一体となっていないと、伝えるべきものが伝わりません。BRAVIA XRは、テレビ単体でこれほど迫力のある音が鳴るのがすごいと思います。
岩崎氏:技術が作り手側に寄せてくれているのだと思います。表現したいことを正確に再現してくれるように設計されているので、きめ細かに美しく伝えてくれていると感じます。
──もし、このBRAVIA XRがあったら、どのような楽しみ方が想像できるだろう。
細田氏:映画館の大きな画面がふさわしい作品が見たくなりますね。BRAVIA XRの美しさ、迫力の音を知ってしまうと、少し怖いですね(笑)
岩崎氏:過去見てきたいろいろな作品をもう一度、このBRAVIA XRで見てみたいですね。今までとはどう感じ方が違うのか、見比べてみたいです。
細田氏:昨今、映画を楽しむ機会が失われたかたも多いと思います。『竜とそばかすの姫』を劇場でご覧いただけなかったかたも、美しく迫力のあるブラビアで見ていただけるとしたら、監督として本望です。
岩崎氏:Blu-ray版は、劇場版とは異なる音響設計に作り替えています。ステレオ、サラウンドそれぞれの環境に合わせた音作りを目指しました。意図した音像を再現してくれるBRAVIA XRで見て、その音を感じていただけるのなら、本当にうれしいです。
劇場でご覧になったかたも、この『竜とそばかすの姫』をもう一度BRAVIA XRで見ていただきたいですね。
細田 守(ほそだ・まもる)
1967年生まれ。91年に東映動画(現・東映アニメーション)へ入社し、アニメーターを経て演出(監督)になる。99年に映画監督としてデビュー。2011年に自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立。21年公開の『竜とそばかすの姫』では原作・脚本・監督を務める。
岩崎 太整(いわさき・たいせい)
作曲家。代表作に映画『SR サイタマノラッパー』シリーズ、 映画『モテキ』、『巨神兵東京に現わる』、アニメ『血界戦線』シリーズ、アニメ『ひそねとまそたん』、Netflix『全裸監督』シリーズなど。『竜とそばかすの姫』では音楽監督/音楽を担当。
今回登場したBRAVIA XRを体験した、映画・ゲーム・音楽、各分野のインフルエンサーのコメントをあつめた特設サイトがオープン! ぜひチェックしてみよう。
https://www.sony.jp/bravia/jikkan/
文/石川悦郎 撮影/田口るり子 企画・制作/Blackbox Promote合同会社
©2021 スタジオ地図
このページはSonyが提供するAERA dot.のスポンサードコンテンツです。
「表現者が語るBRAVIA XRの魅力」一覧
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