フィービー・ブリジャーズ、米タイムの2023年<ウィメン・オブ・ザ・イヤー>の一人に選出
フィービー・ブリジャーズ、米タイムの2023年<ウィメン・オブ・ザ・イヤー>の一人に選出

 フィービー・ブリジャーズが、クインタ・ブランソン、アンジェラ・バセット、ケイト・ブランシェットなどと共に、米タイムの<ウィメン・オブ・ザ・イヤー>の一人に選ばれた。

 全12名の受賞者が、現地時間2023年3月2日に発表され、それぞれの女性の際立った功績を称える個別インタビューが同誌のウェブサイトに掲載された。28歳のインディー・ロック・スターであるフィービーは、昨年のコンサートでの自身の発言のあとに、若いファンが親に会場から連れ出されるのを見た時のことを語っている。昨年6月、女性が中絶する選択権を政府レベルで保護する1973年の「ロー対ウェイド」判決を米最高裁が撤回し全米を揺るがしたが、フィービーはこの決定を非難していた。

 彼女は、「(私の発言が)影響を及ぼすといいなって思っています。あの親たちが、あの子の意見や信念体系との戦いに負けることを願っています」と語っている。

 タイムの記事では、Saddest Factory Recordsのオーナーであり、今月デビュー・アルバムをリリースするスーパーグループ、ボーイジーニアスの3分の1を務める彼女の仕事にスポットが当てられたほか、テイラー・スウィフトの【The Eras Tour】のオープニング・アクトを務める今後の予定についても触れられた。テイラーのこのツアーは、先行予約販売にファンが殺到したため、チケットマスターのシステムがダウンしてしまったことでも大きな注目が集まった。話題のツアーに参加することについて彼女は、「そのことについて深く考えないようにしているんです、そうしないとパニックになってしまうから」と告白している。

 2021年の【グラミー賞】で4部門にノミネートされた自身のソングライティングについてフィービーは、これまでで最も人生が変わったアドバイスのいくつかは、意外な人物から受けたものだったことを明かしている。ライアン・アダムスだ。2019年に彼女は、米ニューヨーク・タイムズの暴露記事で、この48歳のロック・ミュージシャンでありレーベル・オーナーから精神的に虐待され支配されたと訴え、不適切な性的接触の事例を挙げた。(アダムスは彼女が話したことは“歪曲”、“誇張”、“全くの虚偽”だとして否定している。)

 彼女は、「妙なことに……まあ、妙でもないですね、人生って複雑ですから……ライアン・アダムスが私に長いメールを送ってきたことがあるんですよ、私は真実を書かなければならない、それが私の唯一の面白いところだから、という内容の。正直であればあるほど、自分にとって世界がどんどん広がっていくんです」と語っている。