【2023 ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック・アワード】ロザリアに第1回<プロデューサー・オブ・ザ・イヤー>を授与へ
【2023 ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック・アワード】ロザリアに第1回<プロデューサー・オブ・ザ・イヤー>を授与へ

 ロザリアが、【2023 ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック・アワード】で、第1回<プロデューサー・オブ・ザ・イヤー>を受賞することが決定した。この賞は、2023年3月1日に米ロサンゼルスのハリウッド・パークにあるYouTube Theaterで開催される授賞式で授与される。

 米ビルボードのエディトリアル・ディレクターであるハンナ・カープは声明で、「ロザリアにこの賞を授与し、彼女のビジョンを実現するためのレコーディング・スタジオでの裏方仕事を評価できることに興奮しています。伝統的な音楽ジャンルの境界線を曖昧にする数々の画期的なヒット曲で、型にはまらない、予想外のものを提供するために、ロザリアは一貫して独自のプロデュース能力を発揮しています。ロザリアのような才能あるプロデューサーは世の中にたくさんいて、ビッグチャンスを狙っています。私たちはBoseとの新しいパートナーシップを通じ、このような女性やノンバイナリーのクリエイターを支援し、必要とされるプラットフォームを提供できることをうれしく思います」とコメントしている。

 今月初め、スペインのシンガー・ソングライターであるロザリアの『モトマミ』は、【グラミー賞】で<最優秀ラテン・ロック/オルタナティブ・アルバム>を受賞した。Dembow、Bachata、Reggaeton、Boleroなど、ジャンルを飛び越えた16曲が収められたこのアルバムは、【ラテン・グラミー賞】の<年間最優秀アルバム>も受賞し、米ビルボードの“Top Latin Albums”チャートで3位を記録した。

 絶賛されたアルバムのビジョンについて、ロザリアは以前米ビルボードに対し、「音楽制作に正解も不正解もありません。そんな風に考えていたら、私は何もしないでしょう。音楽は衝動的なものだといつも感じています。そして“モトマミ”にはたくさんの異なる影響があり、私は創作するには自由に感じる必要があり、自由に感じるために創作する必要があるのです。私が音楽を作るのは、それが私の真実だからです」と語っていた。

 『モトマミ』は、ロザリアによる2018年のブレイク作『El Mal Querer』(今作も【グラミー賞】で<最優秀ラテン・ロック/オルタナティブ・アルバム>を受賞)と、デビュー・アルバム『Los Angeles』に続く作品だ。彼女は【2019 ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック・アワード】で<ライジング・スター賞>を受賞し、スペイン人アーティストとして初めてその栄誉に輝いた。

 また、ツアーの領域でも力を発揮している彼女の【モトマミ・ワールド・ツアー】は、米ビルボード・ツアー・チャート“Billboard Boxscore”に報告された当時の数字によると、3大陸で34万3000枚のチケットを売り上げ、2,810万ドル(約38億円)を稼いだ。2022年末の“Top Latin Tours”チャートで7位にランクインしている。

 Boseは、【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック・アワード】と連携することで、境界を打ち破っている既存の女性およびノンバイナリーのプロデューサーにスポットを当て、意欲的なクリエイターを持ち上げて(その影響力を)増幅させるためのプラットフォームを提供する。カテゴリー・スポンサーとしてボーズと米ビルボードは、今年の【ウィメン・イン・ミュージック】の一環として第1回<プロデューサー・オブ・ザ・イヤー>を表彰する予定だ。この初のプログラムは、この分野の先駆者に直接スポットを当てると同時に、社会的地位の低い人々の声を高めるというBoseの取り組みをさらに強固なものにするものだ。