<ライブレポート>meiyoが広げる音楽そして人々の幸せの輪【“閃一発_2022”】

2022/12/01 13:21

<ライブレポート>meiyoが広げる音楽そして人々の幸せの輪【“閃一発_2022”】
<ライブレポート>meiyoが広げる音楽そして人々の幸せの輪【“閃一発_2022”】


 meiyoの自主企画【meiyo presents “閃一発_2022”】が2022年11月17日に東京・代官山UNITで開催された。
 “せんいっぱつ”と読むこの企画には、meiyoとゆかりのあるゲストが2名迎えられた。「PAKU」(meiyoが作詞・作曲)や「なにやってもうまくいかない」で共演歴のあるシンガーソングライターのasmiと、高校時代にTHE BACK HORNのコピーバンドをやっていたmeiyoの憧れの存在とも言える山田将司(THE BACK HORN)だ。山田、asmiという年齢もジャンルも違うアーティストをmeiyoがハブとなって繋いで生まれる閃きを一発お見舞いする意味で、【閃一発】と題された。
 最初にステージに登場したasmiは、今年TikTokで多く使用された「PAKU」でオープニングを飾った。閃一発を“間一髪(かんいっぱつ)”と読み間違えていたことを告白して会場を沸かせると、「Call me」や「例えば」「earth meal」など心地よいメロディーと歌声がマッチしたパフォーマンスを届ける。最後はMAISONdes「ヨワネハキ」で会場を盛り上げ、フルバンドで計8曲を披露した。
 山田のステージはアコースティック・ギター1本のシンプルなものだった。サントリー「鏡月」のCMソングで知られる「きょう、きみと」で幕開けした弾き語りは、終始、山田の情熱的なヴォーカルが響き、meiyo、asmiそして山田のファンの心を掴んで離さなかった。「meiyo君とは一回り、asmiちゃんとは二回りくらい年齢が違いますが、今回を機に仲良くできたらと思います」と、まさにmeiyoが目指す閃きが生まれそうだ。「美しい名前」「冬のミルク」などTHE BACK HORNの楽曲も披露され、来年バンドが25周年を迎えるものの、「若い者に負けないように頑張ります」と気合いを入れて、喜納昌吉のカバー「花~すべての人の心に花を~」でステージを後にした。
 ベント・ファン・ルーイの歌声とピアノが軽快に響くなか、ひとり登場したmeiyoは「どうも、こんばんは。よろしくお願いします!」と簡単に挨拶を済ませ、ギターを片手に「机上の空論」へ。オレンジ色の照明が背後からmeiyoを照らし、見えるのは彼のシルエットだけだ。あえて視界から入ってくる情報を最小限にし、シンセポップに近いオリジナルを弾き語りで届けることで、歌詞に込められた深い心情がストレートに入り込んできた。
 観客の拍手に合わせてオンステージしたバンドメンバーと「チャイニーズブルー」が奏でられると、ムードは一変。辺りを見回すと、手拍子や片腕をあげてリズムを取る者から、はたまたエアギターを弾いている者まで、それぞれがパフォーマンスを楽しんでいた。続く「クエスチョン」では、冒頭の<ここのスイッチを押すと大変身?>を流すボタンをドラマーが早く押してしまうというプチハプニングで爆笑の渦が起こり、透かさず始まった「レインボー!」では誰もノらずにはいられなかった。
 「【meiyo presents “閃一発_2022”】にお越しいただき、ありがとうございます! 『お客さん来るかな?』って毎日毎日めっちゃ不安でした。でも、こんなにたくさんいるじゃん! ありがとう!」とオーディエンスとコミュニケーションの距離を縮めたmeiyoだが、「次の曲は……ここで見たことは口外しないでください」という危険な香りを漂わせて「彼此のコレカラ」をスタート。現在放送中の人気TVアニメの主題歌や名作アニメのワンフレーズが流れたり、その場に倒れこんだりと、独特の寸劇を差し込んで、オーディエンスを異次元へと引き込んだ。
 meiyoが初めて作ったという「ゆったりと」、怪しげなライティングが目を引いたクセになるナンバー「ねぇよな」をはさみ、多くの人がmeiyoを知るきっかけになった代表曲「なにやってもうまくいかない」へ。中盤からドラム、ベース、キーボード、ギターのプレイが存在感を増すアレンジで、後半は重低音が体にズシンと響いた。ジャンプとクラップで会場も一段とヒートアップした。
 「スマホを落として割っちゃって、新しいものを買ったのに、それが上手く使えなくて、もう1台買っちゃったんです。12万円が1日で消えた」という “うまくいかない” エピソードで笑いを誘ったmeiyoは、今日のために用意した新曲を初披露。タイトルは「未完成レゾナンス」でアップテンポのロックナンバーだ。最後はキーボーディストとmeiyoだけがステージに残り、メジャー1st EP『間一発』のラストナンバー「あとがき」で幕は閉じた。
 ステージを後にしたmeiyoたちは、まるで通販番組かのようにライブグッズを紹介していく一風変わった登場の仕方で再び観客の前に登場。「今日は本当に楽しかったです。asmiさん、山田さんの力添えもあり、今日という日がこんなに素敵な1日になりました。最後にちょっとだけ話させてください。僕が大好きだったバンドが解散してしまった2019年に『好きなものっていつまであるか分からないな』という気持ちで『いつまであるか』を作りました。2020年にコロナが蔓延して、好きなバンドが何組も解散し、ライブハウスもなくなり……。ライブっぽいライブができない期間、僕はこの曲があったから意識を保つことができたと思うんです。今日は、asmiさん、山田さん、meiyoが好きで集まってくださった皆さんのおかげで物販やドリンクが売れます。お金の話に聞こえちゃうかもしれませんが、そういう一つ一つの気持ちがいろんなものを長続きさせていると思うようになってから、それぞれが好きなものを好きでい続ける努力をしたら、いろんな人がもっと幸せになれるんじゃないかと思いました。曲より長いMCですみませんが、今日は『いつまであるか』という曲でお別れです。ありがとうございました!」と、ここ数年で廃れてしまったものを悔やむ気持ち、好きなものを追いかけることで誰かが救われているということを伝えた。meiyoは<僕らにはあの歌が必要だ/クソみたいなあの歌が>と、誰もが持っている心の一曲の重要性をシャウトし、それを噛みしめるように聞き入るオーディエンス。その気持ちはきちんと彼らに届いていると筆者は感じた。
 meiyoは、2023年3月19日に東京・渋谷 WWW、3月25日に大阪・梅田Shangri-Laで対バンライブ【meiyo presents “Uphoria”】を開催。東京公演の対バン相手は神山羊で、大阪公演の詳細は後日発表される。

Text by Mariko Ikitake
Photos by タマイシンゴ
◎セットリスト
【meiyo presents “閃一発_2022”】
<asmi>
1. PAKU
2. Call me
3. Gerbera
4. last
5. memory
6. 例えば
7. earth meal
8. ヨワネハキ
<山田将司(THE BACK HORN)>
1. きょう、きみと
2. ファイティングマンブルース
3. 冬のミルク
4. 美しい名前
5. 15歳
6. 花~すべての人の心に花を~
<meiyo>
1. 机上の空論
2. チャイニーズブルー
3. クエスチョン
4. レインボー!
5. 彼此のコレカラ
6. ゆったりと
7. ねぇよな
8. なにやってもうまくいかない
9. 未完成レゾナンス(新曲)
10. あとがき
EN1. いつまであるか
◎公演情報
【meiyo presents “Uphoria”】
『Uphoria_TOKYO』
2023年3月19日(日)東京・渋谷WWW with神山羊
『Uphoria_OSAKA』
2023年3月25日(土)大阪・梅田 Shangri-La

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