ジュリアン・レノン、新曲「Lucky Ones」のMVを人工知能を駆使して制作
ジュリアン・レノン、新曲「Lucky Ones」のMVを人工知能を駆使して制作

 2022年10月19日、米ビルボードがシンガー・ソングライターで人道主義者のジュリアン・レノンをインタビューし、新曲「Lucky Ones」の新しいミュージック・ビデオや、自身のホワイト・フェザー財団などについて話を聞いた。

 10月24日に公開されたMVは、アート、テクノロジー、そして美が交差する場所に位置し、音楽への愛が異なる文化を持つ人間同士を結びつけ、環境を健全な状態に戻すための一歩を踏み出す様子が描かれている。「Lucky Ones」のMVは、デヴィッド・ダットンが監督し、人工知能(AI)、Disco Diffusion、Stable Diffusionを使って制作された。チームはまず、撮影してグリーン・スクリーンでアニメーションを作成した映像にGoogle Notebook Colabを使ってAIコードを書いた。

 人工知能を使うことにした経緯を尋ねられたダットンは、米ビルボードに対し、「AIを使うという選択は、単に直感的に見事なものを作るための実験ではなく(僕たちはそう思っていますが!)、このミュージック・ビデオのために持っていた壮大なビジョンを実現するツールでした。説明的な言葉で視覚的な物語を強化できたことは驚くべきことです。このテクノロジーは画期的で、毎週変化しています。クリエイターが次に何をするのかワクワクします」と述べた。

 レノンは環境や人道的な問題に取り組むために、2007年にホワイト・フェザー財団を設立した。これは、世界中のパートナーと協力しながら、全ての生命の向上のために資金を調達し、功績を残した人々を称えることを意図して作られたものだ。彼は長年にわたり、音楽、写真、ドキュメンタリー、児童書など、媒体を超えた創造的なプロジェクトに時間を捧げる一方で、その利益の大部分を財団に寄付している。

 「Lucky Ones」は、ジュリアン・レノンの11年ぶりの最新フル・アルバム『Jude』に収録されているシングルだ。