ハリー・スタイルズ、芝居について“自分が何をしているのか分からない”と語る
ハリー・スタイルズ、芝居について“自分が何をしているのか分からない”と語る

 ハリー・スタイルズが主演しているオリヴィア・ワイルド監督の映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』が、2022年9月6日にイタリアの【ベネチア国際映画祭】でワールド・プレミア上映された。ハリーはこのほかにも、主演映画『僕の巡査』が8日から開幕する【トロント国際映画祭】でプレミア上映される予定となっており、話題作が目白押しだ。

 ところがハリウッドでのキャリアをスタートさせ、多忙な日々を送っているにもかかわらず、彼は自分のことをまだまだアマチュアだと考えているようだ。プレミア上映に先駆けた『ドント・ウォーリー・ダーリン』の記者会見で彼は、「芝居の好きなところは、自分が何をしているのか分からないと感じるところです」と述べ、音楽と演技は“多くの点で正反対”と考えていると付け加えた。

 彼は、「音楽制作はとても個人的なことです。芝居の場合でも多少は経験を生かす面もありますが、大部分は誰かを演じるフリをしているわけです。それが一番面白いと思っています。ある意味、互いに助け合うことができます。異なるレンズを通して世界を見ることができれば、それがどのような方向であれ創作の助けになる。僕はそれがとても違うと感じています。どちらの場合でも、自分が何をしているのか分からないというのが楽しいところだと思います」と語った。

 28歳の彼は、共演者のジェンマ・チャン、クリス・パイン、そして交際が噂されているワイルドと共に登壇し、報道陣からの質問にほとんど答えた。この映画をめぐって巻き起こっている論争を考えると、これは印象的な光景だった。

 彼は、「必ずしも自分のものではない世界で演じるのは楽しいです。この(“ドント・ウォーリー・ダーリン”の)世界は、本来とても完璧なわけです。その中でごっこ遊びができたのは楽しかった。楽しい車を運転するようなものです。幸運にも、その世界が僕たちの周りにとてもうまく構築されていたので、全てが素敵であるふりをするのではなく、現実の中で遊ぶことができました」と、芝居について語っている。

 ハリーが多くを語ったにもかかわらず、会見についての報道は、『ドント・ウォーリー・ダーリン』にまつわる“タブロイドのゴシップ”や、会見に出席しなかった主演のフローレンス・ピューとの確執、そして初期に降板したシャイア・ラブーフに関する質問などを、監督のオリヴィア・ワイルドが答えなかったことで占められる結果となった。