【米ビルボード・アルバム・チャート】バッド・バニー『Un Verano Sin Ti』通算6週目の首位、リゾが2位に続く
【米ビルボード・アルバム・チャート】バッド・バニー『Un Verano Sin Ti』通算6週目の首位、リゾが2位に続く

 バッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』が通算6週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 前週から2%減少したが、今週も103,000ユニットと高水準を維持して4週連続、通算6週目の首位を獲得した『Un Verano Sin Ti』。これで、初登場の5月21日付から11週連続で10万ユニットを突破し、11週連続でTOP2にランクインするという記録も更新した。

5月21日 1位(274,000ユニット)
5月28日 2位(182,000ユニット)
6月4日 2位(155,000ユニット)
6月11日 2位(141,500ユニット)
6月18日 1位(137,000ユニット)
6月25日 2位(129,000ユニット)
7月2日 2位(121,000ユニット)
7月9日 1位(115,000ユニット)
7月19日 1位(110,000ユニット)
7月23日 1位(105,000ユニット)
7月30日 1位(103,000ユニット)

 昨年1月から今年のチャートまで6週以上首位を獲得したのは、今週4位にランクインしているモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(10週)と、アデルの『30』(6週)に続く3作目で、2022年にリリースされた作品としては初の快挙。初登場から11週以上10万ユニットを突破したのは、2015年12月12日から2016年3月12日付まで14週連続という記録を打ち立てたアデルの『25』以来約6年半ぶりで、初登場から10週連続でTOP2をキープしたのは、2016年5月21日から9月10日付まで17週を記録した、ドレイクの『ヴューズ』以来、約6年ぶりの記録を打ち立てた。

 今週獲得した103,000ユニットの内訳、102,000がアルバム・ストリーミングで、セールスとトラックによるユニットはわずかだった。アルバムの週間ストリーミングは1億4,315万回で、こちらも初登場から11週連続で1億回を突破している。

 続いて今週2位にはリゾの新作『スペシャル』が初登場。2019年に最高4位を記録した前作『コズ・アイ・ラヴ・ユー』に続く2作目のTOP10入りを果たし、自己最高位を更新した。

 『スペシャル』の初動ユニットは69,000で、その内訳アルバム・セールスが39,000、アルバム・ストリーミングが28,000(3,707万回)、トラックによるユニットが2,000だった。2022年にリリースした女性アーティストの作品としては、最高位、週間最高ユニットを更新している。

 本作からは、最新のソング・チャート“Hot 100”で2位まで上昇しているリード・シングル「アバウト・ダム・タイム」がヒットし、アルバムのプロモーションに繋げた。同曲は、エアプレイ・チャートで2週1位を獲得している。

 以下、ハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』(52,000ユニット / 2%減少)が先週の4位から3位にTOP3復帰し、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(48,000ユニット / 2%減少)が5位から4位、ドレイクの『オネストリー、ネヴァーマインド』(37,000ユニット / 13%減少)が6位から5位、フューチャーの『アイ・ネヴァー・ライクド・ユー』 (35,000ユニット / 6%減少)も7位から6位にそれぞれワンランクアップしたが、ユニット数はいずれも前週から減少している。

 続いて7位には、米カリフォルニア州コンプトン出身のシンガー・ソングライター、ジ・インターネットのギタリストとしても知られるスティーヴ・レイシーの新作『ジェミニ・ライツ』が初登場し、自身初のTOP10入りを果たした。初動ユニットは34,000で、そのほとんどをアルバム・ストリーミングが占めた。初週のアルバム・ストリーミングは4,531万回を記録している。

 本作は、2019年5月に発表したデビュー作『アポロXXI』(最高160位)に続く2作目のスタジオ・アルバムで、ジ・インターネットの作品『エゴ・デス』(2015年 / 89位)と『ハイヴ・マインド』(2018年 / 26位)を含めると、4作目のチャートイン、2作目のTOP40入りを果たしたことになる。アルバムからのリード・シングル「Bad Habit」も、ソング・チャート“Hot 100”で自身初のランクインを果たした。

 8位にデビューした韓国のガールズ・グループITZYの『CHECKMATE』は、自身初のTOP10入りを果たした。初動ユニットは33,000で、その内訳31,000がアルバム・セールス、2,000がアルバム・ストリーミング(296万回)で、ユニットのほとんどをセールスが占めている。先週3位に初登場したaespaの『Girls』やその他のK-POPアルバムと同様に、本作も数種類のバージョンとしてリリースしたCDの売上がセールス全体の98%を占め、デジタル・ダウンロードはわずか2%程度だった。なお、現時点ではアナログ盤(LP)とカセットテープはリリースされていない。

 先週2位に初登場したブレント・ファイヤズの新作『ウェイストランド』(32,000ユニット / 63%減少)は9位に、 デラックス盤のリリースで息を吹き返したリル・ダークの『7220』も(31,000ユニット / 11%減少)8位から10位にダウンしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月29日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
2位『スペシャル』リゾ
3位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
4位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
5位『オネストリー、ネヴァーマインド』ドレイク
6位『アイ・ネヴァー・ライクド・ユー』フューチャー
7位『ジェミニ・ライツ』スティーヴ・レイシー
8位『CHECKMATE』ITZY
9位『ウェイストランド』ブレント・ファイヤズ
10位『7220』リル・ダーク