カニエ・ウェスト、YEEZYのデザインを模倣したとadidasを非難
カニエ・ウェスト、YEEZYのデザインを模倣したとadidasを非難

 現地時間2022年6月13日、イェーことカニエ・ウェストが、約3週間ぶりにインスタグラム投稿を行い、自身のYEEZYブランドの商品デザインをコピーしたとadidasを非難した。

 カニエは、定価55ドル(約7,400円)のadidasによるAdilette 22サンダルの写真をシェアし、配色や全体的な見た目がやや類似した、同じくadidasがプロデュースしている定価70ドル(約9,400円)のYEEZY Slideと比較している。

 彼は、adidasのCEOであるカスパー・ローステッドを名指しし、「カスパーへ、こんなあからさまな模倣にはもう我慢ならない」とキャプションに綴り、「スニーカー・カルチャー、バスケ選手、ラッパー、店の従業員でもいい。これは自分を表現したくても、契約を切られたり、クレイジー呼ばわりされるから、できないと思っている人々のためだ」と続けた。

 「このシューズは、権力者たちによる才能の軽視を表している」と彼は述べると、「これはadidas自身が作ったYEEZYのフェイクのシューズで、この件に関してDCに話すつもりはない。カスパー、直接話に来てくれ。ハッピー・マンデー」と投稿を締めくくっている。

 カニエは、2015年にadidasと初のYEEZYコレクションをローンチした。adidasとの提携において、カニエは自身のブランドの所有権を100%保持するとともに、発表する商品のクリエイティブ面も全て管理している。

 2019年に発表された軽量なスリッポン・タイプのフットウェアのYEEZY Slideは、その履きやすさとEVAフォームを使うことにより、夏でも通気性がいいことで、大人気となった。米ブルームバーグによると、2020年にYEEZYスニーカーの年間売上はおよそ17億ドル(約2,290億円)に達し、カニエには1億9100万ドル(約257億円)のロイヤリティが支払われた。