<ライブレポート>奇妙礼太郎/高橋優/TOSHI-LOW/Reiらが集った【Friday Night Acoustic】 未来に向けた音量調査も

2022/06/10 15:47

<ライブレポート>奇妙礼太郎/高橋優/TOSHI-LOW/Reiらが集った【Friday Night Acoustic】 未来に向けた音量調査も
<ライブレポート>奇妙礼太郎/高橋優/TOSHI-LOW/Reiらが集った【Friday Night Acoustic】 未来に向けた音量調査も


 奇妙礼太郎、高橋優、TOSHI-LOW、Rei、亀田誠治(Ba.)、河村"カースケ"智康(Dr.)、皆川真人(Key.)によるThe Music Park Trio、そしてチェリスト四家卯大が出演する【Friday Night Acoustic】が、6月3日に東京・日比谷公園大音楽堂(野音)で開催された。
 本公演は、2019年に「フリーでボーダーレス、親子孫三世代誰もが楽しめる野外音楽フェスティバル」としてスタートした【日比谷音楽祭】の一環として開催。2023年に100周年を迎える野音の、次の100年に向け、野音が平日でもコンサートができるよう実証実験として開催された。規定の音量を超えることがないよう、歓声や拍手音が制限される中での公演だったが、多彩なアーティストたちによる一夜が届けられた。
 開場中、見渡せば満席となっていく野音。ウェルカムMCのDJダイノジが登場すると、60デシベルを超えることがないよう拍手の練習を観客に促すなど、持ち前のトーク力で客席を温めていく。そして開演時間になると、奇妙礼太郎と四家卯大が登場し一曲目「竜の落とし子」を披露。奇妙はアコースティックギターで柔らかい音色を鳴らし、四家はそれに寄り添うよう旋律を奏でていく。
 華麗なオープニングに続いて、ReiとThe Music Park Trioが参加。Reiが繊細な指使いによるオルタネイトと艶やかな歌声によって、「オー・シャンゼリゼ」を歌いだし、奇妙との相性抜群なハーモニーを披露した。そして観客も手拍子でステージを盛り上げ、間奏では、Reiが巧みなギターソロを披露するなど、見どころ満載なステージが続く。さらに「幸せなら手をたたこう」では歌詞に合わせて観客も手拍子でするなど、会場は晴れやかな雰囲気に包まれた。
 そしてReiの「亀ちゃんカモン!」という合図から始まったアップテンポナンバー「BLACK BANANA」。4つ打ちの軽快なドラムビートに乗せた抑揚あるサビは圧巻だ。バンドメンバーも壮大なソロを次々と披露し、Reiも得意の速弾きギターを炸裂させた。
 中盤に差し掛かると、高橋優が登場。弾き語りで「HIGH FIVE」をしっとりと歌い上げる。そしてMCでは「拍手は三本指ですれば音を抑制できるのでないか?」「拍股(股で叩く)すれば音がならないのではないか?」など高橋と亀田の軽妙なトークで会場を盛り上げた。その後は「亀田さんみたいな表情を思い浮かべて歌いたいと思います!」というMCとともに「福笑い」を披露。日が暮れ、野音を取り囲むビルが会場を包む中、高橋は温かみのある照明に染まりながら歌い上げた。亀田が「この光景がなるべく沢山の人に届くといいなと思います」としみじみ語る様子が印象的だった。
 その後、登場したTOSHI-LOWはピアノとチェロの旋律が美しく重なる「鼎の問」を披露。歌声に合わせて、チェロの憂いを含むサウンドが曲を引き立たせていく。TOSHI-LOWが曲後半に向かって力強く声色を変えていく様も魅力的だった。
 最後は、全員がステージに集合すると「色んなアーティストが日比谷公園大音楽堂でライブをすることができる第一歩になれば」と亀田が、本公演への思いを明かす。そんな亀田に「ラストは、この曲がピッタリじゃないですか?」とReiが問いかけると、TOSHI-LOW がボーカルを務めるOAUの「世界は変わる」がスタートした。1番はTOSHI-LOWと高橋が、そして2番は奇妙も加わり、コロナや戦争など不安な日々に向けて力強いメッセージが届けられた。
 そのままステージが締めくくられるかと思っていた矢先、突然「ハッピーバースデー!」とメンバー全員が合唱しはじめた。そう、ライブが行われた6月3日は亀田の58歳の誕生日だ。亀田は感謝の気持ちを伝えながら「野音はステキな音を奏でることができる場所です! ありがとうございました」と締めくくった。
 アーティストと観客が一体となって開催された【Friday Night Acoustic】。野音は周囲の企業やホテルへの配慮のため、現状音楽イベントでの利用は土曜・日曜・祝日のみとなっている。1年で約120日という限られた日しか利用できないことから、出演できるアーティストもごくわずかで、利用には抽選が行われているのが現状だ。そんな歴史を変えるために行われた本公演。毎夜、アーティストがステージを彩る野音を早く見たい、そう思わせてくれた一夜だった。
Text by Tatsuya Tanami

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