ジャズ・オルガンの伝説=ロニー・フォスター、36年ぶりのニューAL『Reboot』リリース決定
ジャズ・オルガンの伝説=ロニー・フォスター、36年ぶりのニューAL『Reboot』リリース決定

 ジャズ・オルガンの伝説的な奏者であるロニー・フォスターが、2022年7月15日にブルーノート・レコードからニュー・アルバム『Reboot』をリリースすることが決定した。先行シングル第1弾として、タイトル曲となる「Reboot」の配信もスタートした。

 フォスターが新作を発表するのは実に36年ぶりで、ブルーノートから発売された1972年のデビュー盤『Two Headed Freap』が50周年を迎えるタイミングでのリリースとなる。

 本作は米ハリウッドのキャピトル・スタジオで録音された。フォスターは、過去へのオマージュを込めつつも新たな要素も積極的に採り入れ、ハモンド・オルガンのグルーヴを全方位的に作り上げている。先行配信曲の「Reboot」では、フォスターのオルガン、息子のクリス・フォスターのドラム、マイケル・オニールのギターをフィーチャーしたグルーヴィーなサウンドを楽しむことが出来る。

 フォスターのソウルフルな演奏は、スティーヴィー・ワンダーの1976年の『キー・オブ・ライフ』の「今はひとりぼっち」やジョージ・ベンソンのアルバム『ブリージン』、あるいは彼の「Mystic Brew」をサンプリングしたア・トライブ・コールド・クエストのヒット曲「Electric Relaxation」などで世界中のリスナーに愛されている。

 米ニューヨーク州バッファロー生まれである彼の名がブルーノートの共同創設者フランシス・ウルフの耳に初めて入ったのは、1970年にギター奏者グラント・グリーンの『Alive!』へサイドマンとして初めて参加した時だそうだ。その数か月後にウルフが他界した後、ロニーはジョージ・バトラーによって正式にブルーノートと契約し、ジミー・スミス、ラリー・ヤング、ドクター・ロニー・スミスなど、レーベルが紹介してきたハモンドB3オルガンの輝かしい系譜に続くアーティストとなった。

 本作について、ロニーは「このアルバムは、私の兄弟、同郷の友でありヒーロー、世界最高のハモンドB3オルガン・プレイヤーの1人だったドクター・ロニー・スミスとの思い出に捧げます」と語っている。

◎リリース情報
アルバム『Reboot』
2022/7/15 RELEASE
https://ronniefoster.lnk.to/Reboot

Photo: Jen Rosenstein