ザ・ウィークエンド、最新ツアーで暗号通貨取引大手バイナンスと提携 NFTコラボ収益の一部を食糧支援に寄付へ
ザ・ウィークエンド、最新ツアーで暗号通貨取引大手バイナンスと提携 NFTコラボ収益の一部を食糧支援に寄付へ

 暗号通貨取引所のバイナンス(Binance)が、ザ・ウィークエンドが開催するツアー【アフター・アワーズ・ティル・ドーン】の公式スポンサーになったことが、2022年6月2日に発表された。プレス・リリースで同社は、この“暗号を利用した”ベンチャーを、“改良されたファン体験のためにWeb 3.0技術を組み入れた初のグローバル・コンサート・ツアー”と呼んでいる。バイナンスは出来高で世界最大の暗号通貨取引所だ。

 このコラボレーションの柱となるのが、カナダ・トロントを拠点とするHXOUSEとのパートナーシップによる、ツアー中心のNFTコレクションだ。HXOUSEは、ザ・ウィークエンドのクリエイティブ・ディレクターであるラ・マー・C・テイラーが設立した才能ある若い人材の育成機関で、公演のバーチャル・チケットの半券で、様々な体験ができる記念のNFTにアクセスすることができる。また、このパートナーシップにより、共同ブランドの(NFT以外の)ツアー・グッズも販売される。

 このパートナーシップのもう一つの重要な要素は、2022年初頭にザ・ウィークエンドが立ち上げたXO人道基金にバイナンスが200万ドル(約2億5,950万円)を寄付することだ。XO人道基金は、飢餓が深刻な世界の地域における国連世界食糧計画(WFP)の緊急救命活動を支援するために設立された。NFTコラボによる売上の5%が、WFP USAが運営する同基金に寄付される。

 ザ・ウィークエンドは6月2日に、「【アフター・アワーズ・ティル・ドーン】ツアーでバイナンスとバイナンスUSと提携できることに興奮しています!革新的なWeb 3.0技術を使って新しくクリエイティブな方法で皆さんとつながり、困っている人たちに食料を提供するチャリティー活動でコラボします」とツイートした。提携の詳細は後日発表される。

 【アフター・アワーズ・ティル・ドーン】スタジアム・ツアーは7月8日にカナダのトロントで開幕し、7月と8月に北米全域を巡り、9月2日と3日の米ロサンゼルスのSoFiスタジアムでの2公演で終了した後、欧州、南米、アジア、中東、オーストラリア、アフリカに移動する(北米以外の日程はまだ発表されていない)。ザ・ウィークエンドにとって2017年以来の海外ツアーとなるこのツアーは、最新アルバム『ドーン・エフエム』と2020年の『アフター・アワーズ』からの楽曲で構成される。『アフター・アワーズ』のツアーは、パンデミックの影響で3回日程が変更された経緯がある。