<ライブレポート>LiSAがファンやミニオンらと祝ったソロデビュー11周年ライブ、「まだまだ往きます」と決意を込めて新曲も

2022/04/26 15:00

<ライブレポート>LiSAがファンやミニオンらと祝ったソロデビュー11周年ライブ、「まだまだ往きます」と決意を込めて新曲も
<ライブレポート>LiSAがファンやミニオンらと祝ったソロデビュー11周年ライブ、「まだまだ往きます」と決意を込めて新曲も


 LiSAがソロデビュー11周年を迎えた4月20日、日本武道館にて【LiVE is Smile Always~Eve&Birth~】公演を行なった。LiSAは4月1日の東京エレクトロンホール宮城公演(4月28日に振替)、4月12日の福岡サンパレス&ホール公演を“the Eve”、4月19日、20日の日本武道館公演を“the Birth”とし、“the Birth”の2日間では2万人を動員している。本稿では4月20日の様子をレポートしたい。
 このステージの感想を率直に言うと、「まるで舞台演劇のようなライブであった」だ。というのも、MCを含めたセットリストの流れは一貫してつながっており、かつLiSAらしさもたっぷり詰まっていたためである。ピンクのペンライトが客席を彩るなか、オープニング・ムービーがスタート。草木があしらわれたステージのセンターにLiSAのシルエットが浮かび上がり、「往け」(2021年)で幕が上がった。「ただいま、武道館!」とエンジンを一気にかけて会場を盛り上げていくなか、客席から思わず「おぉ~」と声が漏れていたのは、オリジナルのダンスが楽しい「say my name の片想い」(2013年)。「武道館のみなさん、お祝いする準備はいいですか~!」とLiSAはステージの端から端まで移動しつつ、ファン一人ひとりに手を振っているようだった。その後も「今日は特別な日に会いに来てくれてありがとう。最高の“晴レ舞台”を楽しむ準備はいい?」と次々と楽曲を披露していく。そして再び客席から声が漏れたのは、6曲目に披露した「EGOiSTiC SHOOTER」(2012年)。激しいロックの世界に入り込み、客席の熱気に比例するかのように、彼女の力強い歌声が武道館に響き渡っていた。
 ここで空気が一転。女王蜂・アヴちゃんの提供曲「GL」(2021年)へ。カラフルなファーがついた衣装、お立ち台に転びながら歌う仕草など、セクシーなパフォーマンスで観客を魅了していく。続く「DOCTOR」(2013年)では、ステージ中央に骸骨模型が登場。そこにカメラが仕込まれており、会場のモニターにはドアップで歌うLiSAの表情が映し出される。LiSAのパフォーマンスの素晴らしさは歌唱力だけに留まらない。楽曲の世界観に入り込む力が非常に長けているのだ。同曲でも曲の中に入り込んだような艶っぽい表情を見せており、さながら女優のようだ。その流れを活かし、ピアノの旋律に合わせてステージ上には赤い番傘が現れる。その後ろで素早く衣装チェンジをし、ダンサーを引き連れて「明け星」(2021年)でさらに会場を魅了していた。
 バラード・ナンバーが続いた後、サポート・バンドとダンサー紹介を挟んで飛び出したのは「Merry Hurry Berry」(2017年)。会場が一体となって指で1と5を作りながらワチャワチャと楽しんでいると、ミニオンたちがサプライズでステージに登場する。さらに、7月15日公開の映画『ミニオンズ フィーバー』の日本語吹き替えキャストにLiSAが決定したことが発表されると、会場からは大きな拍手が巻き起こった。「7月に絶対、映画観に行ってよね!」とキュートにメッセージを送り、ミニオンたちと“会話”を楽しんでから「グッナイ!」とお別れ。さらに「(『Merry Hurry Berry』で)イチゴ(1、5)ってやってたけど、ミニオンのためにバナナ(8、7、7)でもよかったね」とミニオン愛を爆発させていた。ここで衣装チェンジをしていなければならなかったのか、「あ、私まだイチゴの姿(イチゴ柄の白いドレス)のままだった。暗転!」とステージ奥に姿を消すと、会場からは拍手と笑い声が漏れ出る。こうしたハッピーな空間もLiSAらしい。無事衣装チェンジをして再びステージに戻ってくると、「改めまして、今日LiSA、11周年を迎えました!」と挨拶。いつまでも鳴り止まない拍手からは、観客が心から祝福をしていることが伝わってくる。さらに「日本武道館ね、今日で(ライブをするのが)9回目なの。一番初めに武道館を目指したときは夢の場所で、そこから11年経って9回目の武道館が待ってるなんて想像していませんでした。あのときと今、ステージに上る気持ちは何も変わってません。願って、望んで、一生懸命歩いてきたら冒険は終わらないけど、素晴らしい11周年にたどり着きました」と改めて気持ちを伝え、「終わらない冒険」(2016年)へ。歌に乗せて丁寧に、そして力強く思いを届けた。
 その後も「HADASHi NO STEP」(2021年)、「紅蓮華」(2019年)、「ADAMAS」(2018年)、「Rally Go Round」(2015年)、「Catch the Moment」(2017年)とヒット曲を連発。ただバンドに合わせて歌うだけでなく、客席とコール&レスポンスやペンライトで遊んだり、観客を煽ったり、ダンスをしたり、曲前に語りを入れてみたり、アカペラを披露したり……。どんなときも見る人を楽しませることと、自身が楽しむことを忘れないステージを見せてくれてた。大きな拍手の後、涙ながらに「今日まで歩いてこれたのは、この最高な瞬間を作ってくれているみんながいたからです。今日は大切な日に来てくれて本当にありがとうございました」と深々と頭を下げるLiSA。そして、「今日までの11年を誇りに、私LiSAはまだまだ往きます。そんな手紙を書きました。また遊ぼうね」と新曲「NEW ME」を熱く歌い上げた。全ての楽曲を披露し終わると、最後はLiSAらしい満面の笑みで「ありがとう!」とシャウトしてライブに幕を下ろした。
 振り返るとソロデビュー後間もない頃の楽曲から、最新リリース曲、未発表の新曲と様々な楽曲が詰まっているうえに、キュートな楽曲からクールな楽曲まで披露された同公演。LiSAというアーティストを堪能し、11周年を祝うのにふさわしいステージであった。12年目に突入した彼女は、まだまだ高みに登っていくのだろう。
Text by 高橋梓
Photo by Viola Kam (V'z Twinkle)
(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

◎公演情報
【LiVE is Smile Always~Eve&Birth~】
「the Eve」
2022年4月12日(火)福岡サンパレスホテル&ホール
2022年4月28日(木)仙台サンプラザホール
「the Birth」
2022年4月19日(火)日本武道館
2022年4月20日(水)日本武道館

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