【米ビルボード・アルバム・チャート】タイラー・ザ・クリエイター、アナログ盤発売により約9か月ぶりに首位返り咲き

2022/04/25 15:22

【米ビルボード・アルバム・チャート】タイラー・ザ・クリエイター、アナログ盤発売により約9か月ぶりに首位返り咲き
【米ビルボード・アルバム・チャート】タイラー・ザ・クリエイター、アナログ盤発売により約9か月ぶりに首位返り咲き


 タイラー・ザ・クリエイターの『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』が約9か月ぶり、通算2度目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
 『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』は昨年の6月25日にリリースされたタイラー・ザ・クリエイターの6枚目のスタジオ・アルバムで、翌7月10日付で前作『イゴール』に続く2作目の1位を獲得した。しばらくTOP10にはランクインしていなかったが、今週の集計期間中にアナログ盤(LP)がリリースされたことでユニット数が前週から507%増加の59,000に上昇し、120位から1位にジャンプアップした。
 アナログ盤のリリース効果で1位に復帰したのは、テイラー・スウィフトの『エヴァーモア』(2021年6月12日付)、同じくテイラーの『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』(2021年10月16日付)、そして今週5位にランクインしているオリヴィア・ロドリゴの『サワー』(2021年9月4日付)に続く4作目の快挙。
 1位へのジャンプアップ記録としては、その『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』が157位から浮上して以降最大で、前回1位を獲得してからのブランクとしては、ルーク・コムズの『ホワット・ユー・シー・イズ・ホワット・ユー・ゲット』が2020年11月7日付で約1年ぶりに首位復帰して以来の最長記録となる。
 発売直前に開催された【第64回グラミー賞】で<最優秀ラップ・アルバム>を受賞した反響もあり、今週獲得した59,000ユニットのうち51,000がアルバム・セールスで、そのうち49,500枚がアナログ盤の売上で、全体の8割以上を占めた。一方、アルバム・ストリーミングは8,000(1,154万回)で、トラックによるユニットもわずかだった。
 アナログ盤の週間セールスとしては、集計が始まった1991年以降9番目に高い記録で、ヒップホップにカテゴライズされるアルバムと、男性ソロ・アーティストのアナログ盤による週間最大セールスを塗り替えている。歴代トップは昨年の11月27日付でテイラー・スウィフトの『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』が打ち出した114,000枚で、タイラーが今週記録を更新するまでのヒップホップ・アルバム、男性ソロ・アーティストの最高記録は、キッド・カディの『Man on the Moon III: The Chosen』(2020年)による41,500枚だった。
 『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』のアナログ盤については、2枚組であることや価格、公式ウェブサイトで購入できることなどが4月6日に公式SNSで告知されたが、その時点で発送される日は明かされていなかった。その2日後となる4月8日に、発送が4月12日に開始し、今週の集計期間初日の15日に到着し始めることが知らされた。なお、そのLPとCD、カセットテープは公式ウェブサイトでのみ購入可能で、一般市場では販売されていない。
 いくつかの記録を更新して首位に復帰した『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』だが、本作を含め今週は新作のランクインはなく、2位以下は順位を入れ替えた程度だった。
 先週2位に再浮上したモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(50,500ユニット / 9%増加)は、今週も同位をキープ。前週1位に返り咲いたリル・ダークの『7220』(43,000ユニット / 9%減少)は3位に、『ミラベルと魔法だらけの家』(40,000ユニット / 12%減少)のサウンドトラックも3位から4位にそれぞれダウンした。
 5位はオリヴィア・ロドリゴの『サワー』(36,000ユニット / 8%減少)、6位もドレイクの『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』(30,000ユニット / 3%減少)が先週に続きランクイン。7位は、先週の8位からドージャ・キャットの『プラネット・ハー』(29,500ユニット / 1%未満増加)が上昇し、8位には先週の60位からザ・ウィークエンドのベスト盤『ザ・ハイライツ』(27,000ユニット / 92%増加)が再びTOP10入りした。
 『ザ・ハイライツ』は過去のヒット曲を中心に構成されているベスト・アルバムだが、オリジナル・アルバムと本作のどちらにも収録された曲のポイントはその週にセールスが多い方に割り当てられるため、先週は「ブラインディング・ライツ」や「セイヴ・ユア・ティアーズ」などの人気曲はセールスが高かった『アフター・アワーズ』に加算され、『ザ・ハイライツ』は急落したが、今週は『ザ・ハイライツ』の方がセールスが高く、それらのポイントが本作に加算され急上昇した。
 以下、ガンナの『DS4Ever』(23,500ユニット / 7%減少)が12位から9位に、リル・ベイビーの『マイ・ターン』(21,000ユニット / 4%減少)も13位から10位にTOP10復帰したが、いずれもユニット数は減少している。

Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月29日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』タイラー・ザ・クリエイター
2位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
3位『7220』リル・ダーク
4位『ミラベルと魔法だらけの家』サウンドトラック
5位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
6位『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』ドレイク
7位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
8位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
9位『DS4Ever』ガンナ
10位『マイ・ターン』リル・ベイビー

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