<ライブレポート>Panorama Panama Town、新たなマスターピースを引っ提げた初の東京キネマ倶楽部公演

2022/02/07 18:45

<ライブレポート>Panorama Panama Town、新たなマスターピースを引っ提げた初の東京キネマ倶楽部公演
<ライブレポート>Panorama Panama Town、新たなマスターピースを引っ提げた初の東京キネマ倶楽部公演


 Panorama Panama Townが、ワンマンツアー【Panorama Panama Town One-man Live 2021-2022 “Face to Face”】のファイナル公演を1月14日、東京キネマ倶楽部にて開催した。
 2020年の活動再開後、2021年にはEP『Rolling』とミニアルバム『Faces』の2作をリリースしたPanorama Panama Town。この2年間の集大成とも言える今回のツアーは、兵庫はクラブ月世界、東京は東京キネマ倶楽部と、それぞれ歴史のある会場にて開催された。
ツアーファイナルの舞台となった東京キネマ倶楽部は、元々キャバレーとして使われていたイベントホールである。客席は2フロアで、ステージの下手側にはバルコニーが設置されている。場内に漂う豪奢でレトロな雰囲気は、『Faces』で提示されたダンサブルなロックンロールにぴったりだった。
 開演時刻になると、スーツ姿の浪越康平(Gt.)、岩渕想太(Vo./Gt.)、タノアキヒコ(Ba.)と、サポートの大見勇人(Dr.)が横並びになる形でステージに登場。岩渕が「よろしく!」と軽く会釈し、「King's Eyes」からライブはスタートする。ガレージロック・リバイバルと呼ばれたバンドたちを思わせるタイトなリズム体と、執拗に繰り返されるギターのリフが、独特な小気味良さを演出する。
 活動初期から演奏されている「いい趣味してるね」から、『Faces』の収録曲「Algorithm」へ、ドライブ感のある楽曲の連投で、少しずつフロアの熱を高めていく。ライブの前半は、新旧の楽曲が交互に織り交ざられたセットリストだったが、『Rolling』と『Faces』の制作を経た影響か、既存曲もよりタフなサウンドに進化していたのが印象的だった。ファンキーなバンドアレンジが施された「月の裏側」も、一段と愁いが増した「真夜中の虹」も、ひとつひとつのアプローチが味わい深い。
 緊張感のあるハイハットの刻みから始まった「Faceless」を起点に、切迫感溢れる前半から開放的な後半への流れが気持ちいい「氾濫」、高速ビートで畳みかける「Rodeo」など、中盤はアッパーなナンバーでオーディエンスを踊らせまくる。ロック・ミュージックのカタルシスを存分に盛り込みつつ、これまであらゆるジャンルを果敢に取り込んできた彼らの音楽遍歴を感じさせる、ハッとさせられる展開やフレーズの数々も痛快だ。
 今回のツアーについて「ちょうど2年前に(自身のポリープ切除手術のため)バンドが止まったことが、自分らの進み方を考え直すきっかけになりました。それから2年間の集大成が今日になったと思います。『Faces』を作っている時、4人で演奏していて今までなかった高まりみたいなのがあって、それが今日、ちょっとでも伝わればいいなと思います」と、岩渕。続けて披露された「SO YOUNG」では、今のバンドの状態がとても良いことを感じさせるように〈デタラメも 信じ抜いてみりゃ これが答えだろう〉と、力強く歌い上げた。
 アンコールは、ミドルチューン「Seagull Weather」からスタート。ユニークなリズムのキメに、オーディエンスは自然と身体を揺らす。MCでは「東京キネマ倶楽部はずっとやりたかった場所。『Faces』にぴったりだなと思って決めました。またやりたいですね」と語り、「今年は自分らの遊び場をちょっとずつ広げていきたいなと思ってます」と、自主企画フェス【PANA FES 2022】の開催を宣言した。
 ラストを飾るのは、ライブアンセム「MOMO」と「世界最後になる歌は」。「世界最後になる歌は」では、岩渕がギターをおろし、ハンドマイクでバルコニーに登壇。この日を締めくくるに相応しい熱唱で、ライブの幕を下ろした。
 3年ぶりの【PANA FES】は、4月に神戸と横浜の2か所で開催される。『Faces』というマスターピースを携えた今のPPTのライブは、新たなオーディエンスにも刺さるに違いない。

Photo:浜野カズシ
◎ライブ情報
【One-man Live 2021-2022 “Face to Face”】
2022年1月14日(金)
東京・東京キネマ倶楽部
<セットリスト>
01. King's Eyes
02. いい趣味してるね
03. Algorithm
04. 100yen coffee
05. 月の裏側
06. 真夜中の虹
07. Dogs
08. ラプチャー
09. Faceless
10. 氾濫
11. Rodeo
12. Strange Days
13. SO YOUNG
14. Melody Lane
15. Sad Good Night
En1. Seagull Weather
En2. MOMO
En3. 世界最後になる歌は
セットリストプレイリスト
https://open.spotify.com/playlist/4YtPYrZIepjebHhzt551ao?si=9f9bb7dbcd1a4ded
◎イベント情報
【PANA FES 2022】
2022年4月09日(土)兵庫・KOBE Harbor Studio
2022年4月16日(土)神奈川・Yokohama Bay Hall
チケット販売スケジュールは『PANA FES 2022』オフィシャルサイトをご確認ください。
https://www.panoramapanamatown.com/2022/
◎リリース情報
ミニアルバム『Faces』
2021/11/24 RELEASE
AZCS-1103 2,200円(tax out)
<収録曲>
1.King's Eyes
2.Strange Days
3.100yen coffee
4.Faceless
5.Seagull Weather
6.Algorithm
7.Melody Lane
<配信/オンライン販売リンク>
https://a-sketch-inc.lnk.to/PanoramaPanamaTown_Faces

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