2022年【ロックの殿堂】入り候補17組が発表、エミネム/ベック/ライオネル・リッチーらが初ノミネート
2022年【ロックの殿堂】入り候補17組が発表、エミネム/ベック/ライオネル・リッチーらが初ノミネート

 現地時間2022年2月2日、2022年の【ロックの殿堂】入りノミネート・アーティスト17組が発表された。

 インディー界の大御所ベック、ロック界のヒットメーカーであるパット・ベネター、アート・ロッカーのケイト・ブッシュ、ニュー・ウェイブの奇才ディーヴォ、チャート上位常連のニュー・ウェイブ・バンドのデュラン・デュラン、ヒップホップ界の大物エミネム、シンセ・ポップの二人組ユーリズミックス、ヘヴィ・メタルの重鎮ジューダス・プリースト、アフロビートの先駆者フェラ・クティ、反政治的なロック・バンドのMC5、後のパンク・ロックに影響を及ぼしたニューヨーク・ドールズ、カントリー界のレジェンドのドリー・パートン、ラップ・メタルというジャンルを創出したレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、R&Bヒットメーカーのライオネル・リッチー、ポップ・シンガー・ソングライターのカーリー・サイモン、オルタナティブ・ヒップホップのアイコンであるア・トライブ・コールド・クエスト、一流ポップ・ボーカリストのディオンヌ・ワーウィックが、今年の候補者となった。

 ベック、エミネム、デュラン・デュラン、ライオネル・リッチー、ア・トライブ・コールド・クエスト、カーリー・サイモン、ドリー・パートンは、今年初めてノミネートされたアーティストだが、何十年も前から候補になっているアーティストもいる。【ロックの殿堂】の規定では、デビューから25年以上のミュージシャンが選出対象となる。つまり、昨年殿堂入りを果たしたジェイ・Zと同じように、エミネムは候補対象初年度でのノミネートとなった。

 米デトロイトのロック・バンドであるMC5は今回で6度目、MC5に続いて政治的メッセージを発信するロック・バンドとしておそらく最も成功したレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは4度目のノミネートとなった。ケイト・ブッシュ、ジューダス・プリースト、ニューヨーク・ドールズ、ディーヴォが候補になったのは3度目で、昨年初めて選出されたディオンヌ・ワーウィック、ユーリズミックス、フェラ・クティ、2020年に初候補となったパット・ベネターにとっては2度目のノミネートとなった。

 殿堂入りは、1,000名以上に及ぶ世界各国の音楽関係者による投票で決定するが、一般投票でTOP5にランクインしたアーティストにはファン投票として1票ずつ上乗せされる。一般投票は、【ロックの殿堂】の公式サイトまたは米オハイオ州クリーブランドにある【ロックの殿堂】ミュージアムにて行うことが可能だ。殿堂入りするアーティストは今年5月に発表予定となっており、式典自体は今秋に行われる予定だが、日程と会場はまだ決定していない。