【深ヨミ】JO1『WANDERING』がハーフミリオン越えで自己最高記録、シングルの販売動向を調査
【深ヨミ】JO1『WANDERING』がハーフミリオン越えで自己最高記録、シングルの販売動向を調査

 2021年12月27日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、JO1『WANDERING』が516,603枚を売り上げ、首位を獲得した(集計期間2021年12月13日~2021年12月19日)。

 『WANDERING』は前作『STRANGER』から約4カ月ぶりに発売された5枚目のシングルで、「僕らの季節」「Prologue」のダブル表題曲となっている。本作はJO1にとって初めてのハーフミリオン越えの作品となった。

 ここでは『WANDERING』を含むJO1のシングルについてSoundScanJapanのデータを使用し調査してみた。まず、JO1がリリースしたシングル『PROTOSTAR』、『STARGAZER』『CHALLENGER』、『STRANGER』、『WANDERING』の初週の販路別(実店舗とEコマース)の販売数をグラフ化したものが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/107245/2)である。

 全体的な傾向を見ると、実店舗での売り上げはデビュー作『PROTOSTAR』が最も高く、その後2作は減少傾向だったが、前作『STRANGER』で増加傾向に転じ、今作『WANDERING』では更に販売数を伸ばしている。これは、新型コロナウイルスの感染拡大に影響されていると考えられる。ここに挙げた作品のうち『PROTOSTAR』は最初の緊急事態宣言より前のリリースだったが、2作目以降は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置により、実店舗に行き、CDを購入する事が非常に困難な状況だった事が窺える。そして、新規感染者がピークの頃よりもかなり減少している現在、『WANDERING』の実店舗の販売数は『PROTOSTAR』と同等となるほど盛り返している。

 一方、Eコマースの販売数を見ると、こちらは新作を出す度に前作の記録を更新し続けている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、実店舗で購入できずにEコマースで購入したというケースも多いだろうが、特に今作『WANDERING』においては『PROTOSTAR』と比較すると2倍以上に販売数を伸ばしている。『PROTOSTAR』と『WANDERING』の実店舗の販売数は、ほぼ同等である事から、着実に人気を獲得している事が予想される結果となった。
 ハーフミリオン越えで自己最高記録もクリアし、勢いに乗るJO1から目が離せない。