【ビルボード 2021年年間Download Albums】YOASOBI『THE BOOK』が首位、宇多田ヒカル/Official髭男dismが続く
【ビルボード 2021年年間Download Albums】YOASOBI『THE BOOK』が首位、宇多田ヒカル/Official髭男dismが続く

 2021年の年間Billboard JAPANダウンロード・アルバム・チャート“Download Albums”で、YOASOBIの『THE BOOK』が2位以下に倍以上の差をつけて首位を獲得した。

 今年1月6日にリリースされたYOASOBIの1st EP『THE BOOK』には、2021年年間Billboard JAPANダウンロード・ソング・チャート“Download Songs”で4位を記録したブレイク曲「夜に駆ける」をはじめ、「群青」(同13位)、「アンコール」(同50位)、「ハルカ」(同62位)、「ハルジオン」(同67位)などの人気ナンバーが計9曲収録されている。

 初週に10,069DLを売り上げて、首位に立った本作は、今年最多となる通算11週にわたって週間チャートを制した。集計期間中に累計84,127DLを売り上げており、2021年年間Billboard JAPAN総合アルバム・チャート“HOT Albums”では4位となった。12月1日には最新作『THE BOOK 2』が発売されたばかりで、今作のチャート・アクションにも注目したい。

 累計36,852DLを獲得して年間2位となったのは、2021年3月10日に発売された宇多田ヒカルのEP『One Last Kiss』だ。映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の主題歌に起用された表題曲など、これまで同シリーズに提供した楽曲全曲が収録されており、初週から3週連続で首位を記録していた。映画が興行収入100億円を突破するメガヒットになったことと相まって、見事年間トップ3入りした。

 今年8月にリリースされたOfficial髭男dismによるメジャー2ndアルバム『Editorial』は、発売から3か月ほどで累計26,835DLを獲得して、年間3位となった。初週に10,793DLを売り上げて1位に初登場した今作は、3週連続で首位の座をキープ。アルバムに収録されたTVアニメ『東京リベンジャーズ』のオープニング主題歌「Cry Baby」などのヒットに後押しされて、現在もトップ20圏内を維持し続けている。2019年10月に発売された前作アルバム『Traveler』も依然と好調で、年間28位にチャートインしている。

 2020年11月20日に発売されたBTSの5枚目のスタジオ・アルバム『BE』は、累計26,468DLを売り上げて年間4位となった。“Download Songs”年間トップ5入りした「Dynamite」や「Life Goes On」が収録された今作は、週間“Download Albums”と“HOT ALBUMS”でそれぞれ通算2週首位に輝き、現在もトップ100圏内チャートインし続けるロングヒットとなっている。

 今年唯一年間トップ10入りした海外アーティストとなったBTSは、今年6月に発売された日本ベスト・アルバム『BTS, THE BEST』が19,940DLを売り上げて、7位にチャートインしている。年間“HOT ALBUMS”では、強豪を抑えて見事首位を獲得し、日本国内での人気を見せつけた。他にも、年間“Download Albums”トップ100圏内に『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』(16位)、『MAP OF THE SOUL : 7』(30位)、『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY ~』(99位)の計5作を送り込んでいる。

 昨年、年間“Download Albums”首位に輝いた米津玄師による2020年の『STRAY SHEEP』は、26,108DLを獲得して、今年は5位となった。通算6週首位に輝いた今作は、今年11月3日公開チャートで62位にダウンした以外は、リリースからトップ50圏内をキープし続けるロングヒットとなっている。デジタルでコンスタントにポイントを積み上げていることを受けて、年間“HOT Albums”では11位についている。

 続く6位には、藤井 風の1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』が累計20,596DLを売り上げて、自身初の年間“Download Albums”トップ10入りを果たした。昨年5月27日公開の週間“Download Albums”で2位に初登場した同作は、今年に入ってからは大型ライブ開催と連動してチャート・アクションを起こしている。9月4日に日産スタジアムで開催された無観客ライブ【Fujii Kaze “Free” Live 2021】終了後のタイミングでトップ10圏内に返り咲くと、アリーナ・ツアー【HELP EVER ARENA TOUR】開幕直後となる10月13日公開チャートでは再び10位圏内に順位をあげた。

 年間8位、9位、11位、13位、14位には、嵐の7枚目のオリジナル・アルバム『This is 嵐』、配信限定ベスト・アルバム・シリーズ『ウラ嵐BEST 2016-2020』『ウラ嵐BEST 1999-2007』『ウラ嵐BEST 2008-2011』『ウラ嵐BEST 2012-2015』がそれぞれチャートインした。2020年をもって活動休止を発表した嵐だが、その楽曲は長く愛され続けていることが伺える結果となった。

 宮本浩次による自身初のカバー・アルバム『ROMANCE』は、累計18,430DLを売り上げて年間10位となった。2020年11月25日公開チャートで2位に初登場した同作は、翌週1位へ浮上。今年9月から11月にかけては、櫻井和寿(Mr.Children)とのデュエットが収録されたBank Bandのベスト・アルバム『沿志奏逢 4』や自身のニュー・アルバム『縦横無尽』の発売、人気番組『SONGS』へ出演など大きなトピックが続き、11月10公開チャートでは12位まで上昇し、約9か月ぶりにトップ20圏内に返り咲いていた。

Text by 岡田

◎【Billboard JAPAN Download Albums of the Year 2021】トップ10
1位『THE BOOK』YOASOBI(84,127ダウンロード)
2位『One Last Kiss』宇多田ヒカル(36,852ダウンロード)
3位『Editorial』Official髭男dism(26,835ダウンロード)
4位『BE』BTS(26,468ダウンロード)
5位『STRAY SHEEP』米津玄師(26,108ダウンロード)
6位『HELP EVER HURT NEVER』藤井 風(20,596ダウンロード)
7位『BTS, THE BEST』BTS(19,940ダウンロード)
8位『This is 嵐』嵐(19,363ダウンロード)
9位『ウラ嵐BEST 2016-2020』嵐(18,632ダウンロード)
10位『ROMANCE』宮本浩次(18,430ダウンロード)

集計期間:2020年11月23日(月)~2021年11月28日(日)
※()内の数字は集計期間中のダウンロード数になります。