KISS、米ラスベガスでの常設公演を中止
KISS、米ラスベガスでの常設公演を中止

 KISSが、米ラスベガスのザッポス・シアターで予定されていた常設公演を中止したことがわかった。

 長年バンドのギター・テクだったスタッフが、新型コロナウイルスのため亡くなってからわずか2週間後に、彼らの3か月にわたるラスベガス公演は中止された。KISSは、今年12月29日から2022年2月までの期間に12回の公演を行う予定で、これがバンドにとっての最後の米ラスベガスでの常設公演になると言われていた。

 本公演をプロデュースしていた米ライブ・ネイションは、理由は明かさなかったものの、常設公演が中止となったことを認めた。また、ザッポス・シアターの公式Twitterアカウントは、「残念ながら、KISSは常設公演をキャンセルしました」と投稿した。

 ここ数か月にわたり、KISS創立メンバーのジーン・シモンズ、ポール・スタンレー、そしてクルーが立て続けに新型コロナウイルス陽性と診断されており、20年間にわたりバンドのギター・テクを務めたフラン・スチューバーは、新型コロナウイルスに感染した後、10月17日に52歳で急逝した。

 KISSは現在、ファイナル・ツアーと銘打った【The End of The Road Tour】を行っている。2019年1月にスタートした同ツアーだが、パンデミックのため2020年の日程を延期しなければならなかった。また、バンド内での新型コロナウイルス感染により、さらなる日程の延期を余儀なくされた。彼らの海外公演は2022年7月まで予定されているが、米国でのツアーはラスベガスの常設公演で締めくくられるはずだった。