尾崎世界観や塩塚モエカら賛辞、アレクサンダー・ロックウェル監督の映画『スウィート・シング』
尾崎世界観や塩塚モエカら賛辞、アレクサンダー・ロックウェル監督の映画『スウィート・シング』

 映画『スウィート・シング』のメイキング写真と著名人コメントが到着した。

 10月29日から公開される同映画は、アレクサンダー・ロックウェル監督の約25年ぶりの日本公開となる最新作だ。頼る大人がいない15歳の姉ビリーと11歳の弟ニコ、その家族の物語を、監督の実の娘ラナと息子ニコを主人公に描く。【ベルリン国際映画祭】ジェネレーション部門で最優秀作品賞を受賞した。

 メイキング写真では、16ミリフィルムカメラで有名なAATONのカメラを担ぐロックウェル監督自身の姿なども写し出されている。

 コメントを寄せたのは、クエンティン・タランティーノ、オダギリジョー、尾崎世界観(クリープハイプ)、奈良美智、塩塚モエカ(羊文学)、ピーター・バラカン、小川紗良、野中モモ、加藤るみ、山中瑶子、ゆっきゅん、小柳帝、村尾泰郎、門間雄介。

◎クエンティン・タランティーノ コメント
この数年に観た新作で、最もパワフルな作品の一つだ。

◎オダギリジョー コメント
どんな業界、仕事にも言える事だと思うが、
お金の為』なのか『本質を極める』ことなのか?
その意思がはっきり見える映画は、真に心を打つ。
『映画』に立ち向かっている人。
やっぱり憧れる。アレクサンダー・ロックウェル。

◎尾崎世界観(クリープハイプ) コメント
大人になった今、もう大人を大人として見ることはできない。
だからこそ、この映画の中にある子供のまなざしに心を打たれた。
久しぶりにあんな風に世界を見ることができて、とても嬉しかった。

◎奈良美智 コメント
心を許し信じることは、その心を悲しくもさせたりもするが、
愛や想いで満たしてもくれる。
流れる音楽と共に僕は思春期の自分に戻っていく。
人を信じていたあの頃の自分に・・・涙。

◎塩塚モエカ(羊文学)
複雑なこの世界にも小さな光があるとすれば、
それはただ、隣にいる人の幸せを思う心ではないかと、
囁くように教えてくれました。

◎ピーター・バラカン コメント
現実とファンタジーの境目がぼやけた
ジャームッシュ的なモノクロの世界をさまよう3人の子ども。
切なさの中に、バンクシーの言葉を借りるなら「必ず希望がある」。

◎小川紗良 コメント
世界が色づくのは夢の中ばかりでも、
ビリーのまぶたのきらめきや、ファーストピアスの血液に、
彼女の祈りの色が確かに見えた。

◎野中モモ コメント
映画が終わってタイトルを再確認、「これしかない」と思った。
悲しみも寂しさもタフネスも知っていてなお
スウィートな子供たちがそこにいました。

◎加藤るみ コメント
家族の形は、複雑だ。
けれど、家族の愛は本物だ。
ビリーの歌には力がある。
願いを託したその歌声は心を掴んで離さない。

◎山中瑶子 コメント
心から嬉しくなるラスト。これでいいのだ!
悲しみを見つめて早々と大人にさせられるのではなく、
どうか安心して子どものままでいてねと祈りながら。

◎ゆっきゅん コメント
ビリーの優しさ、悲しみ、喜び、慈しみ、諦め、友愛、忌避。
あなただけが持つことのできたまなざしが思い出のように裏返る。
泣いた。

◎小柳帝 コメント
アレクサンダー・ロックウェルは、
ジム・ジャームッシュやハル・ハートリーとも繋がりの深い、
今こそ再発見されるべきニューヨーク派の映画作家だ。
その久しぶりの新作『スウィート・シング』は、
映画愛に溢れた「カミング・オブ・エイジ映画」の珠玉の傑作となった。

◎村尾泰郎 コメント
モノクロームの日常のなかで、突然溢れ出す色彩に胸が踊る。
ビリー・ホリデイやヴァン・モリソンの名曲が子守唄のように聞こえる。
USインディー映画の名匠が贈る、ビターな世界に微笑みかけるようなスウィートな物語。

◎門間雄介 コメント
カサヴェテス、ジャームッシュ、リンクレイター……
アメリカン・インディーズのその系譜に連なる、
優しくて、暖かくて、ただそれだけで泣きたくなる映画を久しぶりに観た。

◎映画情報
『スウィート・シング』
2021年10月29日(金)からヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開
監督・脚本:アレクサンダー・ロックウェル
出演:
ラナ・ロックウェル
ニコ・ロックウェル
ウィル・パットン
カリン・パーソンズ
上映時間:91分
配給:ムヴィオラ

https://youtu.be/hDxqVhCpO0w

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