ジーン・シモンズ、ポール・スタンレーに続き新型コロナに感染　KISSのツアー日程延期

　2021年8月31日、KISSのメンバーであるジーン・シモンズが新型コロナウイルスに感染したことにより、現在開催中の【エンド・オブ・ザ・ロード】ツアーの直近の4日程が延期されることが発表された。

　KISSのSNSに投稿された声明には、「ジーン・シモンズに（新型コロナの）陽性反応が確認され、軽い症状が出ています。バンドとスタッフは今後10日間自宅で隔離し、ツアーは9月9日の米カリフォルニア州アーバインのファイヴポイント・アインフィシアター公演から再開できると医師団が示しています」と記載されている。

　この数日前の26日にはポール・スタンレーが陽性と発表されており、当日のコンサートが中止になっていた。この時の発表でメンバーとスタッフ全員がワクチン接種を済ませていたことが明らかにされていた。

　スタンレーは8月30日、既に回復していることをファンに報告した。「俺の新型コロナ感染症の症状は多くの人と比べたら軽かったけれど、聞いてくれよ……ぶちのめされた。（でも）もう終わったよ」と彼はツイートしている。

　感染が発表される以前に公開されていた、米ラジオ局95.5 KLOSとのインタビューで、シモンズは米テキサス州とフロリダ州の政治家たちがパンデミック中に誤った情報を広め、マスクの着用を禁止していることについて厳しい意見を述べていた。

　72歳の彼は、「バカな政治家じゃなくて、常にCDC（米疾病予防管理センター）や医師の意見に耳を傾けような」とファンに呼びかけた上で、「全ての政治家じゃないよ、邪悪で利己的な特定の政党の政治家、実際に人命を救うことよりも再選されることに興味がある奴らのこと。テキサスやフロリダの政治家たちは、邪悪で利己的で、ただ愚かなだけだね」と批判している。

　シモンズはまた、マスクの着用やワクチン接種の重要性を強調した。これは、デルタ株の蔓延により感染者が全米で再び急増していることを受け、CDCや医師、科学者が強く訴えているメッセージだ。彼は、ワクチン接種の義務付けは個人の権利を侵害しないという考えを示しており、「“自分の体なんだから自分で選択する”とか言ってる奴らの考えはバカげてる。自由ってなんだよ？他のみんなを感染させる自由か？新型コロナ感染症のせいで70万人近くのアメリカ人が死んだんだ。当然法律を作るべきだろ」と述べている。