ブルーノ・マーズ、米ラスベガス常設公演の総収益が約55億円突破
ブルーノ・マーズ、米ラスベガス常設公演の総収益が約55億円突破

 ブルーノ・マーズが、2021年7月以前に米ラスベガスのパークMGMホテルのパーク・シアターでパフォーマンスを披露したのは2020年3月6日と7日が最後だった。当時は、次にこのステージに立つまでこれほど待つことになるとはおそらく予想していなかっただろうが、1年以上のロックダウンを経て、彼は7月から常設公演を再開した。

 ワクチン接種が進む米国では徐々にアーティストによるコンサート活動が再開されており、ブルーノも7月と8月に8回の公演を行った。これにより、彼のラスベガス常設公演の総売上高が5,000万ドル(約55億円)を突破した。

 米ビルボードの興行収入ランキング“Boxscore”に報告された数字によると、【Bruno Mars at Park MGM】は、2016年12月27日に開幕して以来、現時点で5,320万ドル(約58億円)を稼ぎ出し、201,000枚のチケットを販売している。これはラスベガスのパーク・シアターで行った36公演に加え、メリーランド州オクソンヒルにあるザ・シアター・アット・MGMナショナル・ハーバーでの5公演によるものだ。ワシントンD.C.から約20kmの場所にあるこの会場では、シェールやエアロスミスなど、MGMの他の常設公演のショーが行われている。

 7月にラスベガスで行われた6公演は1,030万ドル(約11億円)、オクソンヒルで8月6日と7日に行われた公演は290万ドル(約3.2億円)、そして8月13日と14日に再びラスベガスで行われた公演は310万ドル(約3.4億円)の興行収入を挙げた。

 この10公演の成果は、ブルーノに限らず、ラスベガスにおける常設公演の復活に向けて励みになる材料だ。2016年の開幕時までさかのぼり、各会場での過去の各公演と比較すると、1公演あたりの総売上高(ラスベガスが167万ドル/約1.8億円、メリーランドが143万ドル/約1.6億円)、1公演あたりの入場者数(ラスベガスが5,400人、メリーランドが2,700人)、そしてチケット単価(ラスベガスが308ドル/約34,000円、メリーランドが525ドル/約58,000円)が、全体で最も高くなっている。

 【Bruno Mars at Park MGM】は、このフランチャイズの常設公演として2番目に5,000万ドルを超えた。最初に5,000万ドルを突破したのはレディー・ガガの【Lady Gaga Enigma】で、2019年の大晦日公演までで5,390万ドル(約59億円)と、現時点でギリギリ首位を守っている。こちらは10月14日からジャズ&ピアノ公演【Lady Gaga Jazz & Piano】の新日程が発表されたばかりだ。エアロスミス【Aerosmith: Deuces Are Wild】(4,540万ドル/約49億円)と、シェールの【Classic Cher】(4,290万ドル/約47億円)がそれぞれ再開すれば、MGMの“5,000万ドル・クラブ”に加わる日も近いかもしれない。

 ブルーノは、8月27日と28日にパーク・シアターで2公演を行った後、再び活動を休止する。米ビルボードでは、最近のデータに基づき、さらに275~300万ドル(約3~3.3億円)の収益を見込んでおり、これにより“Boxscore”における彼のキャリアの総収益が6億ドル(約659億円)を超えることになる。現時点で彼は、385公演で580万枚のチケットを販売し、5億9,810万ドル(約657億円)の収益を記録している。