カニエ・ウェスト、最新AL『Donda』がユニバーサルによって許可なくリリースされたと投稿
カニエ・ウェスト、最新AL『Donda』がユニバーサルによって許可なくリリースされたと投稿

 現地時間2021年8月29日、度々延期になっていたカニエ・ウェストの最新アルバム『Donda』が遂にストリーミング・サービスで解禁された。だが、カニエは自身が所属するデフ・ジャム・レコーディングスの親会社であるユニバーサル・ミュージック・グループによって許可なくリリースされたものだと指摘している。

 彼は、自身のインスタグラムに「ユニバーサルが俺のアルバムを許可なくリリースし、“JAIL 2”の収録をブロックした」と全て大文字で投稿している。

 ダベイビーをフィーチャリングに迎えた同曲は、現地時間日曜日の朝にアルバムの配信が開始した際、視聴できなかったが、午後には聞けるようになっていた。現在は削除されているが、カニエは日曜日の朝にダベイビー側からの許可が出ていないため、曲の配信がストップしていると書かれたテキスト・メッセージのやり取りのスクリーンショットを投稿していた。

 現地時間8月26日に米シカゴのソルジャー・フィールドで開催された『Donda』の3回目のリスニング・イベントにて、「Jail」のジェイ・Zのヴァースが、先月米マイアミの【Rolling Loud Miami】での同性愛嫌悪発言が大きな波紋を呼んだダベイビーによる新たなヴァースに差し替えられていることが明らかになった。だが、配信されたバージョンではジェイ・Zのヴァースが復活していた。

 カニエの10thスタジオ・アルバム『Donda』は、米アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムでの1回目の大規模なリリース・イベント直後の現地時間7月23日に発売予定だったが、その後何度も延期になっていた。2007年に亡くなったカニエの母の名前にちなんでつけられた今作は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位に輝いた『ジーザス・イズ・キング』以来、約2年ぶりのアルバムとなる。

 ジェイ・Zとダベイビーに加え、『Donda』には数多くの著名アーティストが参加している。「Hurricane」にはザ・ウィークエンドとリル・ベイビー、「Praise God」にはトラヴィス・スコット、「Tell the Vision」にはヤング・サグと故ポップ・スモーク、「Moon」にはキッド・カディ、「Donda」にはプシャ・T、ロディ・リッチ、アリアナ・グランデがフィーチャーされている。