エヴァリー・ブラザースのドン・エヴァリーが84歳で死去
エヴァリー・ブラザースのドン・エヴァリーが84歳で死去

 カントリー・ロックンロール・デュオのエヴァリー・ブラザースの兄ドン・エヴァリーが亡くなった。84歳だった。

 現地時間2021年8月21日の夜、彼が米ナッシュビルの自宅で亡くなったことを、米ロサンゼルス・タイムズ紙が遺族の代理人を通じて確認したと伝えている。死因は明らかになっていない。同紙への声明には、「ドンは、自身の心で感じたことを元に人生を歩みました」と綴られており、「彼は自身の夢を生きることへの感謝を……ソウルメイトで妻のアデラと、さらにはエヴァリー・ブラザースとして作った音楽を通じて表現しました」と書かれている。

 1937年に米ケンタッキー州で生まれたドンは、弟フィルとともに音楽一家で育った。1950年代中盤に音楽制作と録音を開始した兄弟は、1957年にセルフ・タイトル・アルバムを発表し、1960年にワーナー・ブラザーズと契約した。同年にリリースした「Cathy’s Clown」では米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で5週にわたり首位を獲得し、他にも「Bye Bye Love」、「All I Have to Do is Dream」、「Problems」、「Bird Dog」などのヒットを生み出した。弟のフィルは2014年に肺疾患により74歳で亡くなってる。

 エヴァリー・ブラザースは、数多くのライブ盤やコンピレーション盤に加え、21枚のスタジオ・アルバムをこれまでにリリースしている。故ドンは、1970年代に『サンセット・タワーズ』や『ブラザー・ジュークボックス』など、いくつかのソロ・アルバムも発表している。また、故バディ・ホリー、故エルヴィス・プレスリー、故チャック・ベリーらと1986年にエヴァリー・ブラザースとして【ロックの殿堂】入りしており、故ドンはソロとして2019年に【ミュージシャンの殿堂】入りをしている。

 ドンは、母マーガレット、妻アデラとの間に生まれた娘ヴェネチア、ステイシー、エリンと息子エダンの子供4人を残して亡くなった。