ヒップホップの歴史にその名を刻むサイプレス・ヒルが、デビュー・アルバム『サイプレス・ヒル』のリリース30周年を記念し、2021年8月13日に3曲のボーナス・トラックを追加収録した『Cypress Hill (Expanded Edition) 』の配信をスタートした。
1991年8月13日に、ラフハウス/コロンビア・レコードからリリースされたアルバム『サイプレス・ヒル』。2人のラッパー＝B・リアル、セン・ドッグと1DJ＝DJ・マグスから成るこの革命的な西海岸のヒップホップ・グループは、DJ・マグスのヘビーなサウンドと個性的なB・リアルのラップを武器にデビュー作で早くもそのスタイルを確立した。ウェストコーストのみならず全米で支持された今作は、アメリカでダブル・プラチナに認定され、マルチ・プラチナ・セールスを達成した史上初のヒップホップ・グループとなった。その後、The Source誌の100 Best Rap Albumに選ばれるなど、現在でもヒップホップ・クラシックとして定着している。
この30周年エディションと同時に、代表曲「ハウ・アイ・クッド・ジャスト・キル・ア・マン」のアルケミストによる新たなリミックス・バージョンも発表された。この曲がシングル・カットされると、その過激なリリックはウェストコーストのみならず全米に衝撃を与え、後にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンもカバーしている。このリミックスを制作した米LA出身のDJ/プロデューサー、アルケミストはDJ・マグスを介して、米NYのモブ・ディープやナズの作品に参加してキャリアを築くなどグループとの交流も深く、今後も数曲のリミックス・バージョンの制作が予定されている。
なお、2022年には、グループの歴史を追ったドキュメンタリー『Hits From the Bong』の公開が予定されている。
◎リリース情報
アルバム『Cypress Hill (Expanded Edition) 』
2021/8/13 RELEASE
https://cypresshill.lnk.to/CypressHillDigitalExpandedPR
Photo by Michael Miller
廣津留すみれ
しいたけ.
ラリー遠田
