テイラー・スウィフト、『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』を【グラミー賞】と【CMA Awards】選考に提出しないことが明らかに
テイラー・スウィフト、『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』を【グラミー賞】と【CMA Awards】選考に提出しないことが明らかに

 テイラー・スウィフトが、【グラミー賞】と【カントリー・ミュージック協会賞】(CMA Awards)の選考から2008年にリリースした2ndアルバムの再録盤『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』を辞退したことがわかった。

 彼女が所属するリパブリック・レコードの担当者は、「慎重に検討した結果、テイラー・スウィフトは今年の【グラミー賞】と【CMA Awards】のどの部門にも“フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)”を提出しないことになりました」と述べた。「“フィアレス”はすでに【グラミー賞】で<最優秀アルバム賞>を含む4部門、【CMA Awards】では2009年に<年間最優秀アルバム賞>を受賞し、現在までで最も多くの賞を受賞したカントリー・アルバムです」と続けた。

 さらに、2020年12月にリリースした9thスタジオ・アルバム『エヴァーモア』は、【グラミー賞】の対象となるすべての部門の選考に提出されると声明で述べた。この決断は、テイラーの2作品で票が割れる可能性を避け、『エヴァーモア』に票を集中させることになる。今回の件について、【グラミー賞】を主催するレコーディング・アカデミーとカントリー・ミュージック協会からコメントは得られなかった。

 今年の【グラミー賞】で<最優秀アルバム賞>を獲得した『フォークロア』発売から5か月後にサプライズ・リリースされた『エヴァーモア』は、テイラーにアルバム8作連続の初登場1位をもたらした。また、『エヴァーモア』は今年6月に米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で1位に再浮上し、テイラーは全ジャンルのアルバム・チャートで1位を獲得した週数がザ・ビートルズと故エルヴィス・プレスリーに次いで3番目に多いアーティストとなった。7月13日に公開されたMRCデータの中間発表によると、『エヴァーモア』のアナログ盤は14万3,000枚以上を売りげて1位となり、全フォーマットでは81万8,000枚で8位にランクインした。

 スクーター・ブラウンは、テイラーの初期6作のアルバムの権利を持っていたビッグ・マシーン・レーベル・グループを2019年に買収したが、その後、テイラーは再発盤『フィアレス』をリリースした。また、昨年スクーター・ブラウンのイサカ・ホールディングスは、このカタログをシャムロック・ホールディングスに売却した。

 7月19日に発表された米ビルボード“Global Money Makers”の2020年版で、テイラーは2位にランクインしており、2020年の推定総収入は4,140万ドル(約45億5,000万円)だった。