海外アーティストの来日公演を目指す、インターナショナル・プロモーターズ・アライアンス・ジャパン設立
海外アーティストの来日公演を目指す、インターナショナル・プロモーターズ・アライアンス・ジャパン設立

 コンサートプロモーターズ協会(ACPC)に加盟する招聘プロモーター10社が、海外アーティストの来日公演を早期に再開させるため、インターナショナル・プロモーターズ・アライアンス・ジャパンを設立した。

 招聘プロモーターは、今まで日本のアーティストやコンテンツの海外進出に寄与してきた。また、スタジアム・ツアーや大型フェスティバルだけでなく、常時海外アーティストの公演が開催されるライブレストランの開店など、その規模は拡大し続け、国際経済の交流および国内の音楽文化・経済の発展や雇用拡大にも貢献してきた。

 現在、招聘プロモーターは長引くコロナ禍で存亡の危機に瀕している。2020年に発表された新型コロナウイルスの影響による延期・中止公演のチケット代の逸失売上は363億円に上った。先日、その10社が集まり、政府に訴えかけたことで、1年近く対象外とされていた海外アーティストの公演が、令和2年度コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金(三次補正)JLODliveの対象として認められたが、アメリカやイギリスなどでは国民のワクチン接種が進み、大型コンサートや音楽フェスの準備が進む中、日本は海外アーティストの来日公演の開催目途もたっていない状況だ。

 そして今回、インターナショナル・プロモーターズ・アライアンス・ジャパンは、徹底した防疫の観点から、海外アーティストのイベント及びコンサートを安全に遂行するための統一ガイドラインを策定。海外アーティスト公演を早期に再開させるため、各国大使館や領事館の協力を得ながら、政府や行政に対して要望を行っていくことを決定した。