【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォレン初登場から10週連続No.1、男性アーティストとしては約44年ぶりの快挙

2021/03/22 13:27

【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォレン初登場から10週連続No.1、男性アーティストとしては約44年ぶりの快挙
【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォレン初登場から10週連続No.1、男性アーティストとしては約44年ぶりの快挙


 モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』が10週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 前週から11%ほど減少したが、週間69,000ユニットを記録して初登場(2021年1月23日付チャート)から遂に10週目の1位を獲得した『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』。初登場から10週連続で首位を獲得したのは、1987年6月27日から9月5日までの11週を記録した、故ホイットニー・ヒューストンの『ホイットニーII』以来約34年ぶりで、男性アーティストでは1976年10月16日から1977年1月8日までの13週を記録した、スティーヴィー・ワンダーの『キー・オブ・ライフ』以来約44年ぶりの快挙。

 なお、Billboard 200の集計がスタートした1956年3月以降、初登場から10週連続で1位を獲得したアルバムはこの3作のみで、ニールセン・サウンドスキャン/MRCデータによる集計がはじまった1991年5月以降では、『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』が初の記録(最長記録)となる。

 初登場からではなく10週連続で首位を獲得したアルバムとしては、2012年1月14日から3月17日までの同10週を記録したアデルの『21』(通算記録は24週)以来9年ぶりで、通算記録が10週を超えたアルバムとしては、2016年に非連続で13週を記録したドレイクの『ヴューズ』以来、約5年ぶりの記録更新。

 歴代のカントリー・アルバムで、累計10週以上首位を獲得したのは以下の4作のみ。連続記録としては、『サム・ゲイブ・オール』(17週連続)と『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』の2作のみ10週を超えている。

18週 ガース・ブルックス『ローピン・ザ・ウィンド』(1991年から1992年)
17週 ビリー・レイ・サイラス『サム・ゲイブ・オール』(1992年)
11週 テイラー・スウィフト『フィアレス』(2008年から2009年)
10週 モーガン・ウォレン『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(2021年)

 次週記録を更新できればテイラー・スウィフトの『フィアレス』に並ぶが、ジャスティン・ビーバーの新作『ジャスティス』にその座を奪われる可能性が高い。
 2位も変わらずポップ・スモークの『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』(40,000ユニット)がキープし、3位には先週の6位からデュア・リパの『フューチャー・ノスタルジア』(37,000ユニット)が再浮上した。今週ユニット数が増加したのは、3月14日に開催された【第63回グラミー賞】で<最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞>を受賞したことと、同アワードで本作からのヒット・シングル「ドント・スタート・ナウ」と「レヴィテイティングfeat.ダベイビー」の2曲をパフォーマンスしたため。
 その【グラミー賞】で<年間最優秀アルバム賞>を受賞したテイラー・スウィフトの『フォークロア』も、ユニット数を59%増加させて(28,000)先週の29位から10位にジャンプアップした。本作からは「cardigan」と「august」、次作『エヴァーモア』からは「willow」をメドレーで披露している。

 今週は初登場作品が2作。まず5位にデビューしたのは、米カリフォルニア州出身のR&Bシンガー=ギヴィオンのデビュー・アルバム『When It's All Said and Done... Take Time』。初動ユニットは32,000で、そのうち30,000がアルバム・ストリーミング(SEA)とそのほとんどを占めた。週間再生数は4,356万回を記録している。

 本作は、昨年リリースしたEP『Take Time』(35位)と『When It's All Said and Done』(93位)に新曲1タイトルを追加した初のフル・アルバムで、前者からはR&Bソング・チャートでTOP10入りした「Like I Want You」(10位)と「Heartbreak Anniversary」(7位)がヒットし、アルバムのプロモーションに繋げた。また、『Take Time』が前述の【グラミー賞】で<最優秀R&Bアルバム賞>にノミネートされたこと、翌週にリリースされたジャスティン・ビーバーの『ジャスティス』にゲストとして参加したことも、注目度を高めた要因となっている。

 もう1作は、9位に初登場した ロブ・ゾンビの『The Lunar Injection Kool Aid Eclipse Conspiracy』。初動ユニットは28,000で、そのうち26,000がアルバム・セールス、アルバム・ストリーミングはわずか2,000程度だった。ストリーミングは伸び悩んだが、セールスは今週最大の売り上げを記録している。

 本作は、2016年にリリースした前作『The Electric Warlock Acid Witch Satanic Orgy Celebration Dispenser』から5年ぶり、通算7枚目のスタジオ・アルバムで、最高5位を記録したデビュー作『ヘルビリー・デラックス』(1998年)から7作連続(7作目)のTOP10入りを果たした。アルバムからは、メインストリーム・ロック・ソング・チャートで18位を記録した「The Triumph of King Freak」がヒットしている。

Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、3月26日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
2位『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』ポップ・スモーク
3位『フューチャー・ノスタルジア』デュア・リパ
4位『アフター・アワーズ』ザ・ウィークエンド
5位『When It’s All Said and Done… Take Time』ギヴィオン
6位『Shiesty Season』Pooh Shiesty
7位『マイ・ターン』リル・ベイビー
8位『ザ・ボイス』リル・ダーク
9位『The Lunar Injection Kool Aid Eclipse Conspiracy』ロブ・ゾンビ
10位『フォークロア』テイラー・スウィフト

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