リンゴ・スター、最新EP『Zoom In』制作秘話や“ピース&ラブ”のメッセージについて語る 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

リンゴ・スター、最新EP『Zoom In』制作秘話や“ピース&ラブ”のメッセージについて語る

Billboard JAPAN
リンゴ・スター、最新EP『Zoom In』制作秘話や“ピース&ラブ”のメッセージについて語る

リンゴ・スター、最新EP『Zoom In』制作秘話や“ピース&ラブ”のメッセージについて語る


 2021年3月19日に新作EP『Zoom In』を発売したリンゴ・スターが、リリース前日にEPを制作した自宅のスタジオからZoomでプレス・カンファレンスを行った。

 まずリンゴは、「昨年は、みんなにとって困難な時期だった、様々な制限に慣れなくてはいけなくて」と述べると、2つのツアーをブッキングしていたものの、パンデミックの影響で実施することができなかったため、EPを作る決心したと話した。「アルバムを制作するのは楽しいけれど、やはり10曲作るとなると大変だ。4曲入りのEPの方が着手しやすい。最終的には5曲収録されることになったけれどね。2019年にアルバム“What's My Name”をリリースした時、“これが最後のアルバムになるだろう”と考えていた。その時はパンデミックが起こるとは思いもよらなかったから」と彼は経緯を説明した。

 レコーディングは、リモートに加え、一回のセッションに2名ほどのミュージシャンを招待し、全員PCR検査を受けて、6フィートの社会的距離を保ちつつも「お互いを感じられる」環境で進められた。先行トラック「ヒアズ・トゥ・ザ・ナイツ」のコーラスには、ポール・マッカートニーをはじめ10名以上の豪華ゲストが参加しているが、実際にリンゴのスタジオへ足を運んだのは、デイヴ・グロール、ベン・ハーパーとジェニー・ルイスのみだったそうだ。リンゴは「レコードを作るには奇妙なやり方だけど、これが唯一の方法だったから、こうするしかなかった」と振り返った。

 様々なミュージシャンやソングライターとコラボしたかったと話すリンゴは、収録曲「ズーム・イン・ズーム・アウト」でザ・ドアーズのギタリストのロビー・クリーガーとタッグを組んでいる。また、エンジニアのブルース・シュガーと制作したレゲエ・チューン「ウェイティング・フォー・ザ・タイド・トゥ・ターン」では、ボブ・マーリーとも演奏したギタリストのトニー・チェンが、楽曲に“キャラクターを注入”した。「自分のレコーディング・キャリアにおいて、とてもいいフェーズだと感じる。彼らが自分たちのスタジオで制作したものを聞いたり演奏して、それらが(作品に)うまくハマった」とリンゴは話している。

 その後「誰にも言わないでね。もうすでに、2作目のEPの制作を始めているんだ」と明かしたリンゴは、2度目のワクチン接種を終えたそうだ。だが、ツアーを再開するのは来年になると話し、「それまでには、EPが4、5作リリースされているかもね」と笑った。昨年80歳の誕生日を迎えた際、毎年恒例のキャピトル・レコードでの誕生日イベントの代わりにヴァーチャル・コンサートを行ったリンゴだが、「やはりライブ(で演奏すること)が大好きだ。自分とみんなが同じ場所にいないとね。自分はそのやり方がいい」とツアーへの思いを語った。

 今後またカントリー作品を作る予定はあるかと言う質問には「可能性はある」と話した上で、「実は昨日作っていた曲が、最終的にはカントリー・ソングにもなり得る内容だったんだ」と述べ、「カントリー・ミュージックとブルースは大好きで、ポップやロックなど様々な音楽を聴くよ」と話した。継父が大ファンだったため、グレン・ミラーやサラ・ヴォーンなどのビッグ・バンド作品もよく聞いていたというリンゴは、「ストレートなロック・ソングでも、自分の演奏に自然とスウィングっぽさがあるのは、その影響だね」と説明した。

 また、先日の【グラミー賞】で、ビリー・アイリッシュと彼女の兄フィニアスが受賞した<年間最優レコード賞>のプレゼンターを務めたリンゴは、「彼女は素晴らしいし、フィニアスは僕のEPに参加してくれた。彼女に会えて嬉しかったし、音楽的にも優れていて、美しい人間だ」と称えた。最近の音楽トレンドについては「色々聞いてはいるけれど、これからも自分の音楽をプレイし続けていく。僕が近々ラップをするとかはないよ」と話した。フィニアスは、「ヒアズ・トゥ・ザ・ナイツ」にコーラスで参加している。

 最後に長年発信し続けている“ピース&ラブ”のメッセージについて、「ピース&ラブを強制することはできない。単純に平和と愛だからね(笑)。僕がピース&ラブとやっている4秒間はピース&ラブのことしか考えていない」とリンゴは語り、「その考え、感情、表現は世界へ向けて放出されるものだ。僕はただそれを続けようと思っているだけ。みんながやるかはその人次第だ。でも、僕が毎年行っているピース&ラブのイベントは、年々拡大していっているようだ。小石を投げた時にできるさざ波のようなもので、どんどん広がっていく。海は巨大だけど、何か始まりがないと。とにかくベストを尽くすことを大切なんだ」という言葉で締めくくった。

◎リリース情報
EP『Zoom In』
2021/3/19 RELEASE
UICY-15973 / 2,100円(plus tax)
https://umj.lnk.to/ringostarr-zoominpr
<トラックリスト>
1. ヒアズ・トゥ・ザ・ナイツ
2. ズーム・イン・ズーム・アウト
3. ティーチ・ミー・トゥ・タンゴ
4. ウェイティング・フォー・ザ・タイド・トゥ・ターン
5. ノット・イナフ・ラヴ・イン・ザ・ワールド

Artist Photo: c Scott Robert Ritchie


トップにもどる billboard記事一覧

続きを読む


おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事
あわせて読みたい あわせて読みたい