マライア・キャリー、実姉に続き実兄にも名誉毀損で告訴される
マライア・キャリー、実姉に続き実兄にも名誉毀損で告訴される

 先日実姉のアリソンから訴訟を起こされたばかりのマライア・キャリーが、今度は実兄のモーガンからも訴えられたことが明らかになった。

 モーガンは、マライアが2020年に出版した回想録『The Meaning of Mariah Carey』の内容に名誉を傷つけられ、意図的に多大な精神的苦痛を与えられたとして、2021年3月3日に米ニューヨーク州最高裁判所に提訴した。訴状によると、彼はマライアのほかにも出版社のHenry Holt & Co.と傘下のAndy Cohen Books、そして共著者であるミカエラ・アンジェラ・デイヴィスも告訴している。

 現在ハワイ在住のモーガンは、マライアの自伝で自身が“暴力的な男”として不当に描かれていると述べている。『The Meaning of Mariah Carey』で彼女は兄について、「守ってくれるような兄の思い出は少なかった」だけでなく、「むしろ彼から自分の身を守らなければと感じることの方が多く、時には母を彼から守ったりしたこともあった」と綴っている。また、「モーガンは長年にわたり暴力的で、怪しい人物や状況に関わったりしていた。金のためだったら何をするか分かったものではなかった」とも書いている。

 モーガンは、自身が“長年にわたり暴力的”だった事実はなく、犯罪歴もないことを強調している。また、同著で自身が“施設に入れられていた”と暴露している内容について、子どもの頃に小児精神科病院であるSagamore Children's Psychiatric Centerに短期間入院していたのはプライベートな問題であると反論している。

 また、マライアは駆け出しの頃に、初めてプロによるデモ・テープを制作するために兄から5000ドル(約54万円)を借りたことを認めているが、成功してから返済しただけでなく“その5000倍”もの金額を支払っていると綴っている。これに関してもモーガンは、まるで妹から金を巻き上げていたかのような表現であるとして異論を唱えている。