ジョン・メイヤー、ブリトニー・スピアーズのドキュメンタリーを見ながら“5回泣きそうになった”と語る
ジョン・メイヤー、ブリトニー・スピアーズのドキュメンタリーを見ながら“5回泣きそうになった”と語る

 ジョン・メイヤーが、2021年2月22日に公開されたSiriusXMの『アンディー・コーエン・ライブ』に出演した際に、ブリトニー・スピアーズのドキュメンタリー、『The New York Times Presents: Framing Britney Spears』についてコメントした。

 2月上旬に米FXとHuluで公開されたこのドキュメンタリーは、成年後見制度下に置かれた被保佐人状態が続いている彼女の、最近の法廷闘争の内幕を暴露すると同時に、数年前からファンが続けている#FreeBritney運動にも焦点が当てられている。2000年代にスターダムに駆け上ったブリトニーの華々しいキャリアを振り返る過程で、女性有名人に向けられる世間の過度な期待や詮索、そして米エンターテインメント業界に今も蔓延る男性優位の現状について、再度考えさせられる内容となっている。

 メイヤーはこのドキュメンタリーを見ている間、“5回泣きそうになった”と述べている。「(ブリトニーの)中にある悲しみを見ていたら……5回も涙がこぼれそうになった。このビジネス/業界/ライフスタイルが人にどう影響するか分かっているとね、それを経験した上で何とか無事に向こう側にたどり着けた者は、それに苦しむ者に対しては無限の寛大さしか感じないよ」と、ブリトニーへの同情を口にしている。

 43歳の彼は、39歳のブリトニーと同時代に米音楽業界で活動を続けてきたが、ショウビズ界の荒波を乗り越えられた大きな理由の一つが、“男性だから”だと改めて感じたそうだ。彼は、「僕は無事にやってこれた。その理由の一部は、自分が男だからだってことを非常に強く感じてるんだよね。そして女性パフォーマーたちに起こることの多くは、女性特有のものなんじゃないかってとても強く感じるんだ」と述べている。

 そして、「何でさ、“教訓を得たよ。頭を小突かれたけどさ、戻ってきたぜベイビー!”って現れる男がこんなに多いんだろうね?だから僕は、名声という非人間的な実験によって自分よりも害を受けた人に対する、とても寛大な気持ちを持って(ドキュメンタリーを)見ていたんだ。“僕はどうしてあれを切り抜けられたんだろう?どうしてあの障害物コースを何とか抜けられたんだろう?スタイル的な面で僕にあった余裕って何だろう?”って自分に問いかけていた。スタイル的な違い、それは“無法者”でいられることだよ。男だったら“無法者”、女性だったら“ちょっと頭がおかしい”ってなる。そういうレンズを通して見ていたら、(ドキュメンタリーを見ている間中)ずっと心が痛かった」と彼は感想を述べている。