<MRCデータ最新調査>ワクチン普及により、米国内での従来型のコンサート需要が高まる 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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<MRCデータ最新調査>ワクチン普及により、米国内での従来型のコンサート需要が高まる

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<MRCデータ最新調査>ワクチン普及により、米国内での従来型のコンサート需要が高まる

<MRCデータ最新調査>ワクチン普及により、米国内での従来型のコンサート需要が高まる


 MRCデータの調査シリーズ『新型コロナウイルスがエンターテインメント業界に与える影響』の第9回目のレポートによると、ワクチンが市場に普及するにつれ、音楽ファンは従来型のイベントに参加したいと徐々に考えているようだ。ただ、多くのファンはツアーが再開されてもヴァーチャル・コンサートのライブ配信の視聴を継続すると回答した。

 新しい年を迎えるにあたり、平常の生活に戻ることをアメリカ人は引き続き切望しており、パンデミック初期のパニック行動から意識が変化したことがわかった。全回答者の中で、79%がパンデミック前のような生活に戻りたいと答え(前回調査から4%増)、66%が新型コロナウイルスについて聞き飽きたと答えた。

 米国の13歳以上の消費者1,042人の代表サンプルから1月4日~11日に収集されたデータに基に、この調査でわかった音楽業界にとって重要な5つのポイントは以下となる。

1. 消費者の娯楽に費やす時間は横ばい状態

 パンデミックが始まった当初、消費者は自宅での空き時間を娯楽で埋めようと急いでいたが、娯楽習慣は安定し、音楽に費やす時間は減っている。音楽リスナーのうち41%が最近音楽に費やす時間が増えていると答え、前回の調査から5%減少した。過去数年の傾向として、オーディオ・ストリーミングやフィジカルのアルバム販売はホリデー・シーズンを境に減少している。

 音楽に費やす時間だけが頭打ちになったのではなく、消費者がソーシャル・メディア、ショート・ビデオ、ビデオ・ゲーム、料理、映画などに費やす時間も少なくなっている。

2. 音楽ファンは気分を盛り上げる曲を求めている

 音楽リスナーは、高揚感のある音楽、瞑想のための静かな音楽、在宅勤務中に集中を促す音楽を求め続けていることが、今回の調査で明らかになった。新型コロナウイルスが拡大する中、音楽消費者の59%が音楽業界が提供できる最も重要なものとして「高揚感・幸福感のある音楽」を選んだ。

 ジャンルとしては、12月の一か月間で、オーディオ・ストリーミングで唯一ホリデー・ソングをしのいだラテン・ミュージックが上位を占めた。1月14日までの一週間はカントリー・ミュージックが数か月ぶりに初めてラテン・ミュージックを上回った。これはカントリー・スターのモーガン・ウォーレンによるアルバム『Dangerous: The Double Album』のリリースが影響している。

3. 新型コロナウイルスのワクチン普及で、従来型のイベントへの関心が高まる

 ワクチンが市場に出回ったことで、コンサートの利用者は大人数で集まるという考え方に慣れてきており、すでに多くの人にとって外出する機会が増えている。音楽消費者のうち10%が過去2週間にコンサートやイベントに参加しており、コンサート利用者の17%が過去2週間にコンサートにより多くの時間を費やしたと回答した。

 考え方は地域によって差がある。北東部の人々は1~2か月後にはコンサートに戻りたいと考えている。一方で、感染がより深刻な南部のコンサート利用者は6か月以上待つ傾向にある。観客の規模をあまり気にしない中西部の人々は、500人以上の大規模なイベントに参加する可能性が高い。

 全体的に、イベント参加者は、将来的にすべてのコンサート参加者がワクチン接種の証明が必要となることを望んでいる。

4. ライブ配信の需要は続きそう

 ツアーが行われていない中で、ライブ配信業界は爆発的に成長している。差し迫った従来型のコンサートの復活により、ライブ配信のブームがいつまで続くのか疑問視されている。今回の全回答者の中で、60%の人が従来型のコンサートが復活しても、ライブ配信にお金を払う可能性が高いと答えた。

5. 長時間よりも短時間を好む

 今回の調査結果には、より興味をそそるライブ配信の計画に役立つ洞察が含まれる。ライブ配信を視聴する回答者の73%がヴァーチャル・コンサートの一部しか観ておらず、冒頭で最も重要なコンテンツのために時間を割くことがパフォーマーの最善の利益になることを示唆している。また、54%がより短い時間のヴァーチャル・コンサートを好むと回答した。


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