ドリー・パートン、トランプ前大統領からの自由勲章を2度辞退したと明かす
ドリー・パートン、トランプ前大統領からの自由勲章を2度辞退したと明かす

 米シンガー・ソングライターのドリー・パートンが、ドナルド・トランプ前大統領からの自由勲章の授与を一度だけではなく二度も辞退していたことがわかった。

 トランプ前大統領は任期中に、故エルヴィス・プレスリー、野球界の英雄である故ベーブ・ルース、共和党の政治家デビン・ヌネスなど、4年間で24の自由勲章を授けたが、どうやらドリーは2回とも出席できなかったそうだ。

 現地時間2021年2月2日に米NBCの朝の情報番組『トゥデイ』に出演したドリーは、夫が病気だった時に初めて賞の授与を提案され、2回目の時はパンデミックで旅行が禁止されていたと話している。

 バラク・オバマ前大統領は、米国の最高文民栄誉賞である自由勲章をドリーに授与しなかったことを後悔しているようで、昨年深夜TVトークショーの司会者であるスティーヴン・コルベアとのインタビューで「ヘマをしてしまった」と語っていた。オバマ前大統領は「私は驚きました。彼女は勲章に相応しい」と続け、「バイデンに電話するよ」と付け加えた。

 ジョー・バイデンが大統領になった今、「もし、勲章を受け取ったら、政治的な駆け引きをしているような気がするから、どうかな」とドリーは話しており、「私は賞のために仕事をしていないから」と続けた。「嬉しいけれど、私が勲章に相応しいかわかりません。でも、私が勲章に値すると思ってもらえるのは嬉しい誉め言葉ですよ」と述べている。

 ドリー本人は賞のために仕事をしているわけではないかもしれないが、その輝かしいキャリアの中で多くの賞を受賞してきた。これまでに2011年の生涯功労章を含む【グラミー賞】を10度受賞し、米ナッシュビルの『グランド・オール・オプリー』やナッシュビル・ソングライターズの殿堂入りを果たしている。また【ギネス世界記録】には複数登録されており、【ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム】にも名前が刻まれている。